月下逍遥 伊太利亜の街 "Strolling under the Moon in Italian Towns"

Описание к видео 月下逍遥 伊太利亜の街 "Strolling under the Moon in Italian Towns"

私が初めて触れた堀口大學の作品は「夜間飛行」などサン・テクジュベリの作品の翻訳本でした。高校時代に彼の詩「月光とピエロ」に清水脩が曲を付けた男声合唱曲を歌いましたが、70歳を超えたいまでも私の脳裏にはこの詩が曲とともに浮かんできます。
日本では道化師を「ピエロ」と呼び、「ピエロ」という単語はフランス語ですが、この職の源泉はイタリアの宮廷道化師にあるようです。イタリアの街を月下逍遥する自分を想い描く音楽ビデオを考えた時、ふとピエロの姿が街角に現れては消えるような錯覚を表したいという衝動に駆られました。何かとても似合うように思ったのです。
堀口大學という詩人は外交官の父親に連れられ、若くして欧州、南米の沢山の国を訪れました。この詩に感じる彼の独特な感性は、外国文化に触れたからこそ生まれたもののように思います。彼はフランス文学を愛し、多々翻訳し、同好の士で「三田文学」を創設した永井荷風に詩集「月光とピエロ」の序文を書いてもらっています。お二人ともに当時もっとも欧州の文化に触れた日本人だったと言えましょう。
このビデオは月下のイタリアの美しさと、日本語の持つ美しさとを、ともに音楽に載せてみようと試みたものです。それでは時にピエロが姿を見せては消えるイタリアの夜道を逍遥してみて下さい。

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