２０年ぶり新紙幣発行 熊本でも多くの人が両替に (24/07/03

２００４年以来、２０年ぶりとなる新しい日本銀行券、いわゆる新紙幣が３日から全国で流通を始めました。

新千円札の肖像画となった北里 柴三郎の地元、阿蘇郡小国町では記念式典が開かれ新紙幣の発行を祝いました。

【西村 勇気 アナウンサー】
「日本銀行熊本支店前です。午前８時半と、かなり早い時間から新紙幣を１千万円や１億円といった束や塊にして県内の各金融機関に引き渡していくということです」

日銀熊本支店では職員が３日朝から数十億円単位の新紙幣を念入りに点検。要望のあった額面を２人がかりで確認しながら受け取りに来た取引先の銀行などに支払いました。

日銀熊本支店によりますと、各金融機関に現金を渡した瞬間が新紙幣の「発行」ということになるそうです。

【日銀熊本支店 田原 謙一郎 支店長】
「本日、新しい日本銀行券の発行開始を迎えることができましたが、円滑に流通していくよう今後とも万全を期していくと共に、今後とも現金に対する需要がある限り責任をもって現金の供給を続けてまいりたいと思います」

日銀を出た新紙幣が届けられた肥後銀行本店では、いち早く新しいお札を手にしようと両替の客が訪れていました。

【両替に来た客】
「郷土の北里柴三郎さんの紙幣が出るということで楽しみにして待ってました」「１０万円ですね。（１０００円札で）１００枚ですから、１０万円分両替しました」

新紙幣は外国の人が見ても分かりやすいようアラビア数字が大きく表示されたユニバーサルデザインとなっています。

また、３Ｄホログラフが施されているなど、偽造防止の技術も旧紙幣から各段に進化しているということです。

実際に私も窓口で両替してみました。

【西村 勇気 アナウンサー】
「思ったより色が鮮やかですね。旧札よりすごくはっきりとそれぞれの肖像画が見えます」

【両替に来た客】
「すごく新鮮な感じがします。（出身が）熊本県なので手に入れたいと思って来ました。ちょうどきょう学校が休みだったので」
「とてもツルツルしてますね。旧紙幣はザラザラな感じ」
「新札をこんなに早く手に入れるのが初めてだったのでちょっと感動しました」「（支払いは）まだ現金の方が多いですね。カードは３分の１あるかないかくらいです、現金が多いです」
【西村アナウンサー】
「まだまだ現金にお世話になりそうですね」
【両替に来た客】
「そうですね、はい。大切に使わせていただきます」

日銀熊本支店によりますと３日、全国で日本銀行から各金融機関に支払われた新紙幣は約１兆６０００億円。このうち熊本支店は約２５０億円分の現金を取引先の銀行などに引き渡したということです。