オーリス ◎アウタミラーLH 87961-12j70 トヨタ純正

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純正のミラーヒーターが作動せず、熱を感じなくなったため、まずはリレーとヒューズに問題があるかを確認することにしました。ディーラーで回路図を入手し、電路を詳しく調べたところ、ミラー直前のヒューズには問題がなく、電圧も正常に来ていました。左右同時に故障している点が少し不自然には感じましたが、最終的にミラー自体の故障が疑われたため、分解して確認を進めました。

ミラーのヒータ用カプラには12~14Vの電圧が供給されていることがテスターで確認できたので、本体の故障と判断し、交換を行うことにしました。分解作業においては、まずミラーの角度を電動で最大限上向きに調整します。手動での調整も可能ですが、操作時の「キチキチッ」という音が気になるため、今回は電動での操作を選びました。交換作業を少しでも容易にするため、ドアミラーASSY全体を車両の前方に向ける方法もありますが、今回の交換には必要ありませんでした。

工具は不要で、ミラーは手で外せます。ミラーの下側から右手を入れ、勘合を外していきます。このとき、損傷を避けるために、左手でミラー全体を軽く支えておくと安心です。内部構造を確認すると、勘合部は4箇所(黄〇)、ヒータカプラの接続部(黄矢印)、位置決め用の固定箇所(赤矢印)が3箇所あります。

「電気は来ているのに熱が発生しない」という疑問を解消するため、念のためテスターで抵抗も調べました。導通モードでは問題がないように見えたものの、抵抗値を測定すると故障したミラーのヒーターは90~100Ω、新品は約10Ωと大きな差があり、経年劣化で抵抗が増えたことが原因と分かりました。

新品のミラーヒーターを取り付けたところ、スイッチONで即座に熱を感じることができました。外気温がまだ暖かい日でしたが、冬場の作業を考えるとミラーが素早く温かくなるのはありがたいです。取り外し時と逆の手順でミラーASSYに戻し、位置を合わせて勘合部をしっかりと固定しました。鏡面側に養生テープで勘合の位置をマーキングしておくと、組み戻しがスムーズに進みます。

次回は右側も交換予定です。今回の車両は寒冷地での使用頻度は多くないものの、8年目のトヨタ車で、ネット上では10年や10万キロ程度の耐用年数があるといわれていますが、少し早めの故障だったようです。

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