屋根の上にずっしりと積もった雪!だけど…その雪下ろしは本当に必要ですか?(HBCもんすけ調査隊)2022年2月23日放送

Описание к видео 屋根の上にずっしりと積もった雪!だけど…その雪下ろしは本当に必要ですか?(HBCもんすけ調査隊)2022年2月23日放送

森田絹子アナウンサー
 雪の重さ、決して侮ってはいけません。


 札幌市南区の住宅です。建設業者が雪下ろしをしているのは、玄関部分の屋根。見ると、雪が厚く積もっています。その高さは…。

作業員
「80cmです」

エイト建設 澤田晴喜 工事部長
「このくらいの面積なら、高さ80cmで(重さは)6tくらい。4トンダンプで排雪したとき1.5台分」

 玄関部分だけで、積もった雪の重さは6t。

 今シーズン、たびたび大雪に見舞われた札幌。もんすけ調査隊には、こんな疑問が寄せられました。

視聴者からの投稿
「札幌の親の家に行ったら、屋根に1m弱の雪が積もっていました。家はどのくらいの雪の重さに耐えられるのでしょうか」

 道内の建物が基準どおりか日々チェックをしている、道の建築指導課に聞きました。

道建築指導課 尾崎孝一 課長補佐
「建築基準法で雪の積雪荷重は、①積雪の単位荷重、②各地域の垂直積雪量、③屋根の水平投影面積を用いて算出する」

 ちょっと、難しい説明ですが…

 雪自体の重さと、その雪が何メートル屋根に積もるか、を見積もって、建物は設計されているというのです。

 降ったばかりの雪は、サラサラと軽く、時間が経つと、ぎゅっと固まって、同じ体積でも重くなります。

 札幌など雪の多い地域では、雪の重さを、1立方メートルあたり300kgと設定。これは、1メートル四方の紙の上に、男性4人が乗っているイメージです。

 この雪が、札幌市内は1.4メートル、定山渓など南区の一部では1.9メートル積もっても、建物が耐えられるように設計することが、法律で決められているのです。

 ただ、この基準は、平屋または2階建ての木造住宅については、規模が小さいため、あてはまりません。
 そのため、道は、独自の基準を定めています。

道建築指導課 尾崎孝一 課長補佐
「小規模な木造住宅は、道の条例で、多雪地域ということを考慮して、柱の寸法を大きく(太く)なるように設計するというようになっている」

 じゃあ、結局のところ、家の屋根の雪はどのくらい積もっても大丈夫なの?
 建物の雪対策に詳しい、北海道科学大学の千葉教授に聞きました。

北海道科学大学 千葉隆弘 教授
「(札幌市の垂直積雪量は)2000年に改定されて1.4mになった。その前は1mだった。そういう観点からみても少なくとも1mは大丈夫だろう」

 しかし、雪による建物の倒壊は、道内でも度々起きています。
 2015年には、北海道小樽市で、屋根に積もった雪の重みで住宅が崩れ、中にいた住民が軽いけがをしました。

北海道科学大学 千葉隆弘 教授
「屋根材が劣化している可能性が高い。漏水すると具材を腐らせるので、強度が低下していることが考えられる」

 千葉教授によりますと、人が住んでいる住宅は、雨漏りなどがあれば、普通、修理しますし、建物内の熱で、屋根の雪も徐々にとけるため、重みで、住宅が倒壊することはまれ、と話します。
  
 では、なぜ雪下ろしをするのでしょうか?

エイト建設 澤田晴喜 工事部長
「これだけの雪なので、住宅が傷まないようにしたいと(雪下ろしの)依頼を受けた。(雪下ろしをしていないと)屋根下に貼っている具材が傷むと釘が抜ける、壁がはがれる」

 さらに、雪ぴの危険、隣の敷地に雪が落ちるのを避けるため、雪下ろしを依頼する人が多いといいます。

 一方、事故も、あとをたちません。

 消防庁によりますと、去年11月からことし1月にかけて、北海道内で雪下ろし中などに死亡、またはけがをした人は182人。全国で最も悪い数字です。

北海道科学大学 千葉隆弘 教授
「2月下旬で(屋根上の雪が)1mを超えるようなら雪下ろしをしたほうがいいが(雪下ろしの)シグナルがある。ドアの開閉が難しくなるなど。どうしてもやるのであれば業者にお願いしてほしい。(自分で)雪下ろししてほしくないという思いでコメントしている」


森田絹子アナウンサー
 調査結果です。北海道科学大学の千葉教授によりますと、屋根の雪は、札幌なら少なくとも1mまでは積もっても大丈夫ということです。
 ドアが開けづらくなったら雪下ろしのシグナルですが、雪下ろしは、業者に頼んでほしいと話していました。

グッチー
 私も築50年以上の家に住んでいるが、過去に雨漏りや壁のひび割れで、修理をしている。家を守るためになんとか自分でやろうとしていることが裏目に出てしまうのかもしれない。
 ただ危ないので、業者に任せたほうがいいのかもしれない。

森田絹子アナウンサー
 千葉教授によりますと、古い住宅でも、梁や柱がしっかりしていれば、雪に耐える性能が高いので、一概に築年数では判断できないということでした。

堀啓知アナウンサー
 ことしの春、我が家も屋根の点検を考えている。

森田絹子アナウンサー
 雪下ろしの死亡事故のニュースを読むことがあり心が痛む。安全を第一に考えてほしい。

Комментарии

Информация по комментариям в разработке