【寺社参詣】＃24 鶴林寺(兵庫県加古川市/新西国27番/天台宗) ～西の法隆寺・播磨路の古刹～ Kakurinji Temple

神社仏閣巡り「寺社参詣シリーズ」第２４回は、兵庫県の東播磨地域・加古川市にある、天台宗の寺院　刀田山鶴林寺（とたさん　かくりんじ）です。

創建は、飛鳥時代よりも前の古墳時代末期となる崇峻天皇２(589)年にまでさかのぼります。
聖徳太子が、当時物部守屋に迫害されて播磨の地に隠棲していた高麗僧・恵便のために、秦河勝に命じて建立させた四天王寺聖霊院が始まりとされています。

最盛期だった鎌倉・室町時代には、三十数箇坊以上・寺領２万５千石を有する規模でしたが、江戸時代以降は、当時の宗教施策や明治期の神仏分離で次第に衰退していきました。
現在は、塔頭３院を残すのみとなっていますが、それでも鶴林寺として主要な堂塔だけでも１６棟もある大伽藍を擁しますから、最盛期の規模がどれほどであったか、想像がつきません。

また、鶴林寺は、国宝・国指定重要文化財・兵庫県指定文化財を数多く有しており、特に白鳳から平安・鎌倉・室町の各時代の文化財を有する、兵庫県内で唯一の場所となっています。

鶴林寺の境内の東側は、かつて国鉄高砂線が走っており、鶴林寺駅から、現在の山陽電車尾上の松駅近くにあった尾上駅にかけて、山陽新幹線との交差部などで、当時の遺構が残っている箇所もあります。

「西の法隆寺」「刀田の太子さん」と呼ばれる、「実は、とんでもない大寺院だった」天台宗　刀田山鶴林寺の動画をご覧下さい。

撮影機材：GoPro HERO8

【リンク】
鶴林寺公式ＷＥＢサイト
https://www.kakurinji.or.jp/

【使用ＢＧＭ】
「望郷」（甘茶の音楽工房）
https://amachamusic.chagasi.com/

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