事故多発「中山踏切」のアンダーパス開通　渋滞解消、事故防止に大きな期待　広島・ＪＲ芸備線

交通量が多く渋滞や交通事故の懸念があった広島市東区にあるＪＲ芸備線の中山踏切。
６日車や歩行者が線路の下を通るアンダーパスが開通しました。

続々と集まる地域住民…。
歩道橋の上からも視線を向けています。

「いま信号が点灯しました！」
「いま関係者の手によってバリケードが運ばれています。踏切の両サイドにカラーコーンやバリケードが置かれ封鎖されました」
「そしていま開通した道路に車が走っていきました」

新たな道路が開通したのは広島市東区のＪＲ芸備線・中山踏切付近です。
実はこの場所…。

【アンダーパス開通２時間半前（午前７時半頃）：岡野キャスター】
「画面の方向がＪＲ広島駅に向かう方面です。いま朝の通勤ラッシュ、ここに踏み切りがあるということもあって渋滞が発生しています。数百メートル手前から車がゆっくりと流れています。対向車同士がぶつからないようアイコンタクトなど運転手同士が譲り合って交通が成り立っているようです」

【近隣住民】
Ｑ：一番混むのは朝の時間？
「いえ、夕方や日中も常に。渋滞のポイントでもあるし事故もよく起きていたと聞いているので」

広島市によりますと２０１２年からの「１０年間」で踏切付近で起きた事故は「２９件」。
アンダーパスの建設はそうした事故防止や渋滞の緩和が目的です。
しかし…。

【普段通行している人】
「私は温品だから真っすぐいければいいが、ここがこれほど混むのは大変ですよ」
Ｑ：普段これほどではない？
「ないない」

アンダーパスは温品と広島駅を結んでいますが、これまで同じ道からつながっていた戸坂方面へは進路が変わったため混雑する様子も見られました。

【広島市道路部街路課・松岡宏昭課長】
「踏切がネックとなっていたものが解消できる、これはそう思っているが、今後このアンダーパスが開通したことによって周辺の交通にどういう影響を与えるのかということは、引き続き注視しながら必要な対策は検討してまいりたい」

広島市はこれまで道路だった部分で工事を進め、歩行者用の階段やエレベーターの設置などを今年度中に進める方針です。

（スタジオ）
開通前の踏切の付近は非常に交通量が多く、危険を察知したドライバーが時折クラクションを鳴らす姿も見られました。アンダーパス以外の道路も渋滞の緩和のため設けられましたが、まだ地元の人が馴染んでなく、ここがスムーズに行くか、どう馴染んでいくかというのがポイントなのかもしれません。

【コメンテーター：ＪＩＣＡ中国・新川美佐絵さん】
「最優先は事故防止、安全対策だと思います。その上で車の人もちょっと時差出勤など工夫して街自体がスムーズに動いて安全になればいいなと思います」 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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