第368回「脚本術の本、好きな作家の新作」【人生思考囲い】

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■脚本術の本
・お便り「物語作りのために漫画の描きかた本や、ハリウッド脚本術系の本など読んでいますか?個人的には荒木飛呂彦先生の漫画の描きかた本が抜群に面白かったです!皆さんが漫画描く時に役立ってるなあ〜って本などあれば教えてもらえると嬉しいです!」
・ばき「役に立ってる本、俺は漫画が一番役に立ってるかな…。描きたい作品やシーンの参考になりそうな漫画を手に取りますね」中野「漫画を参考に漫画を描くなんて、手塚治虫が聞いたらどう思うでしょうか…」→映画を見なさい
・手塚「藤田和日郎先生の『読者ハ読ムナ』が良かったですね。あとは宮崎駿の絵コンテの作り方は参考にしてます」→終わりまで考えずに描き始めるダイナミズム
・中野「俺は結構脚本術系の本は結構読みますね。実利と自己啓発を兼ねて…」→漫画は自分のオモロ感覚を頼りに取捨選択して描いていく→精神的に弱るとオモロ感覚がグラついて描けなくなる→本からオモロ基準を仕入れてオモロ感覚を補強し直す
・中野「最近読んだのだと『シナリオ・センター式 物語のつくり方』が良かったです」
・タイトルが決まれば内容はそれに沿って描けばいいだけ?→テーマ重視だと何を描くべきかが掴みやすいのかも

■好きな作家の新作
・お便り「『好きな作家の次回作を同じ熱量で愛せない』ことについて語ってほしいです。私はとある作家さんのファンで、その人の過去作が大好きです。先日、その作家さんの新作が発表されたので喜んで買いに行きました。しかし、いざ読了してみると正直あまりハマることができませんでした。これまで自分が『良いな〜!』と思っていた部分が作品から失われ、以前と比べても中途半端な、悪く言えば凡庸な作品になってしまっているな…と感じてしまったからです。とはいえ私には『その作家さんのファンだ』という自負が変わらずあるので『今回は微妙だったな〜』とSNSでおおっぴらに公言することも憚られ、どうして良いのか分からずに一人悶々としています…。お三方はこんな時、どうやって受け身をとっていますか?『こうやって割り切っている』『こういう考え方をしている』等ありましたら、教えていただけますと嬉しいです!」
・ばき「これは信者度合いによるんじゃないかな。俺の場合は度が過ぎてると、つまらなく感じるのは自分に問題があるんだろうな…って思いますね」→楽しむ為の要素、アングルが自分の中に足りていない
・楽しめる作品、楽しめない作品→作品と読者のマッチングが上手くいくかどうか
・手塚「好きな作家を全肯定したいのに、全肯定できなくなったのが苦しいってことですかね」中野「そうですね。でも別に全肯定する必要ないと思うし、全肯定出来なくてもその作家のファンだって自認してもいいと思います」ばき「この作家好きだけど最近の作品はつまらないんだよな~ってケース、めっちゃたくさんありますよ!!」
・「『てんで性悪キューピッド』は良かったけど、なんか最近の冨樫先生イマイチなんだよなぁ~…」って言ってる人もどこかにいるかも
・ジョジョ→荒木先生の思想の変遷を追いかける楽しみ

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