「IN MY ARMS TONIGHT」ZARD

「IN MY ARMS TONIGHT」ZARD（#ZARD）
作詞 ： 坂井泉水
作曲 ： 春畑道哉
※Overdriveバージョン
Base Music：SARD UNDERGROUND

1992年9月9日にリリースされた5枚目のシングルです。
前作「眠れない夜を抱いて」がヒットしたことで、ZARDを取り巻く風向きも大きく変わってきました。
約1ヶ月後に発売されたこの曲も、その勢いのまま2作連続でオリコントップ10入りを果たします。

情熱や情感が強く感じられる特徴的なサウンドは、ここまで作曲を担当してきた織田哲郎氏ではなくTUBEの春畑道哉氏を初めて起用することで実現されました。

坂井さん曰く「男性的な骨太いサウンドと女性的な歌詞・声」とのことで、これがZARDらしさの一つだとおっしゃっています。
坂井さんのヴォーカルというのは透明感、可愛らしさ、大人っぽさ、迫力などが同居する特異な声質で、この曲ではその絶妙なアンバランス感が随所に表れています。
Aメロはささやくように、感情を押し殺したような感じで始まりますが、サビへいくに連れこれまで無いほど感情を込めた歌い方になっていきます。
コーラスに大黒摩季さんが入っている中、大黒さんにも負けないほど力強く迫力のあるヴォーカルになります。

ZARDの実力は確かなものでした。
それでも世の中からZARDらしい評価を受けたのは5ヶ月後にリリースされた次作シングル「負けないで」以降でしょうか。
「負けないで」が発売されたのはデビューから2年足らず、坂井さんが25歳という若さでした。