2代目（XK50型） トヨタ タンドラ（後期モデル）初心者向け中古車購入ガイド｜アメ車ワールド逆輸入車特集

逆輸入車を紹介する特集。今回は未だに人気の高い2代目タンドラ（XK50型）の後期モデルに限定した中古車購入ガイドです。

同一車種の中古車で、見た目はほとんど同じなのに、価格が大きく異なる事があります。
こういう場合、価格に差が出る理由は、以下の４つが理由となります。

（１）年式の違い
（２）走行距離の違い
（３）グレードや装備品の違い
（４）車両の状態の違い

上記のリストを見て「いやいや、そんなの当然だろう」と思われる方には、この動画は必要ない内容となっています。
今回は、「生まれて初めて中古車を買う」とか「アメ車や逆輸入車を買うのは初めて」といった方に向けて制作しました。
という事で、そんな初歩的な内容でも、「興味がある」と思われる方はご視聴ください。

（１）の年式の違いのところで触れているVINコード（シリアルナンバー）について、軽く説明します。
VINコードとは車両の「個体識別番号」の事で、17桁の英数字の羅列となっています。
それぞれの桁数には意味があって、それそぞれが示す情報は以下の通りです。

・１桁目：生産国
・２桁目：製造メーカー
・３桁目：車の形状（乗用車、トラック、バンなど）
・４桁目：車のタイプ（2WD、4WD、ドア数など）
・５桁目：エンジン
・６桁目：グレード
・７桁目：安全装備
・８桁目：プラットフォーム
・９桁目：Check digit（シリアルナンバーをチェックする記号）
・10桁目：モデル年式
・11桁目：製造工場
・12～17桁目：製造連番

年式については10桁目を見れば分かります。
今回はXK50型（第2世代）の後期型のタンドラが題材なので、2014〜2021年を羅列してみます。
・2014年モデル＝E
・2015年モデル＝F
・2016年モデル＝G
・2017年モデル＝H
・2018年モデル＝J
・2019年モデル＝K
・2020年モデル＝L
・2021年モデル＝M
「あれ？「H」と「J」の間に「I」が抜けてるじゃん」と気付かれた人がいると思いますが、実は10桁目のモデル年式コードには、アルファベットの「I」「O」「Q」「U」「Z」と数字の「0」は使われていません。多分、形状的に間違えやすいからだと思います。
ついでなので、前期モデルについても羅列しておきます。
・2007年モデル＝7
・2008年モデル＝8
・2009年モデル＝9
・2010年モデル＝A
・2011年モデル＝B
・2012年モデル＝C
・2013年モデル＝D
勘の良い方は分かると思いますが、モデル年式コードは、上記の不使用文字を除いて、数字の1〜9とアルファベッドのA〜Yを繰り返して使用しているわけです。

で、これも動画中で言ってる通りですが、普通は「年式」というのは、このモデル年式や、製造年を指すのですが、日本の中古車市場に流通している並行輸入車の中には、「日本で初年度登録された年」を年式として表示された車両が存在します。
例えば、偶に物件情報誌などに掲載されているクラシックカーに「2020年式」とか表示されているのを見かけますが、あれは令和になって日本に輸入されたから。製造年ではなく、日本に輸入されて初年度登録された年を年式として表記しちゃうので、訳がわからなくなっちゃうんですよね。
そでも大昔の旧車であれば、大抵の人はすぐ「おかしいだろ？」と違和感に気付くと思うのですが、２、３年落ちの中古車でこれをやられると、見た目が大して変わらないだけに、ある程度詳しい人でもうっかり騙されちゃうというパターンもあるので注意が必要です。
アメ車ワールドが取材に行くような専門店であれば、こういった誤解を招きかねない誤表記をする事はないんですが、悪意のある無しに関わらず、実際とは異なる年式をプライスボードに掲げて販売されている中古並行輸入車も存在するという事は覚えておいて損はないと思います。

あとはまぁ動画で言ってる通り。
大して難しい内容ではないんですが、重要なのは「なるべく多くの車両を、自分自身の目で確かめる」という事。
アメ車や逆輸入車に限らず、世の中で販売されている商品というのは、「安いものは安いなり、高いものは高いなり」が基本です。
安くて良いものというのは滅多にありません。が、高いからといって必ずしも良いとは限りません。
「掘り出し物」みたいな安くて良いものを買うためというより、高いのにダメなものを掴まされないためにも、「見る目」を養う事は重要だと思います。

◾️取材協力
・USトヨタガレージ店（フレックス株式会社）
住所：千葉県野田市目吹１６６５−１
TEL：0120-914-377
休日：毎週火曜日
https://www.flexnet.co.jp/shop/us-garage

◾️撮影＆編集：田中 享（Kyo）

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