エマニュエル氏「日米関係強化」に意欲 司法制度問題も最優先に

アメリカの駐日大使候補に指名されたエマニュエル前シカゴ市長が、大使に就任したら日米関係をさらに強化することで中国の台頭など日米共通の課題に対応していく考えを示しました。

エマニュエル 前シカゴ市長
　「日本周辺の状況はアメリカの外交政策上、いま重大な正念場にあります。今後３年間で日本との間で築く協力が今後の３０年間を決めると思います」

　議会の人事承認を得るための公聴会に出席したエマニュエル氏は「中国は分断による制圧を目指しているが、アメリカの戦略は結束による安全保障だ」と強調し、中国の台頭に対して、日米関係を強化することで対抗していく考えを示しました。また、サプライチェーンなどの経済安全保障の問題についても「日本はアメリカとの関係を次のステージに発展させたいと願っていると思う」と述べ、さらなる連携強化への意欲を見せました。

　公聴会では、前駐日大使のハガティ上院議員が日産をめぐる事件で公判中のグレゴリー・ケリー被告について「残酷な扱いを受けている」と日本の司法制度を批判する場面があり、エマニュエル氏は大使に就任すれば「最優先課題の１つ」として取り組む考えを示しました。（2021年10月21日14:53）

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