「更年期障害」の自覚 50代女性の4割近くに「寝ても寝ても疲れが取れない」社会的な理解が課題|TBS NEWS DIG

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めまいや動悸などの不調が現れる「更年期障害」。その可能性があると考えている女性が、50代で4割近くに上っていることが厚労省の初の意識調査でわかりました。一方で、8割が「病院を受診したことがない」と答えていて社会的な理解を深める必要性も指摘されています。

群馬県高崎市に住む48歳の女性。

 更年期障害に悩む女性
「洗っているとこことかも痛いですし、家事をやるのが非常に苦痛ですね」

5年ほど前から、急激に汗をかくようになったり、身体の節々に痛みを感じるなど、「更年期障害」だと思われる症状に悩まされてきました。

 更年期障害に悩む女性
「関節痛とかあとだるい、疲れが取れない。とにかく寝ても寝ても疲れが取れない。もう休みが1日あればもうずっと寝てる」

更年期障害とは40代から50代にかけての「更年期」と呼ばれる時期に、体内のホルモンバランスが変化することによって、動悸やめまいなどの症状が現れ、日常生活に支障を来す状態のことを指します。

厚労省がきょう公表した初めての意識調査では、「自分が更年期障害の可能性がある」と考えている女性は40代では28.3%、50代では38.3%に上りました。

また、女性だけではなく男性でも更年期障害の可能性があると考えている人は40代で8.2%、50代で14.3%に上ったということです。

しかし、その一方で、「医療機関を受診していない」と答えた人は男女ともに40代と50代の8割から9割を占めました。

更年期障害に悩む女性
「(職場に)多分わかってもらえない。受診までしようとは思わない。とりあえず今日の仕事をこなせればいいやっていう感じで我慢」

労働問題に取り組む「総合サポートユニオン」の青木共同代表は、働く人たちが更年期障害が原因で不利益を被らないような制度作りを、早急に進めるべきだと訴えています。

総合サポートユニオン 青木耕太郎共同代表
「仕事を休んでしまうと 雇い止めにされてしまう。心無い言葉を言われたり、不利益な扱いをされてしまう。体調不良で休んだ際に、不利益な扱いをしてはいけないですよということを、国が明確に禁止したりメッセージを発する、休みやすくするということが求められると思います」

更年期を迎えれば、男女ともに起こりうる可能性がある更年期障害。社会全体の理解を進め、症状が出たとしても安心して働ける制度が求められています。

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