5分間、ギターの叩き方を解説し続ける動画

ピックを持たず、ギターの弦を叩いて音を出す“スラップ奏法”を解説します。
動画に連動した譜面は「ギター・マガジン2023年8月号」に掲載されています。
https://x.gd/cimB1

『トモ藤田のギターは一日にして“鳴らず”』 第14回

　昔は“チョッパー”と呼ばれていた弾き方で、右手で弦を叩いて音を出します。通常はベーシストがよくやる奏法ですが、ギターでも可能です。“ギターってこんな音も出せるんだ！”と思ってもらえたら嬉しいです。ギター練習の合間の息抜きにもピッタリですし、ピックを持たなくて良いので、ピック代の節約にもなるかもしれません（笑）。
　ギターでスラップをやる人は今では多くいますが、ボクが始めた頃にはほとんどいませんでした。ボクがスラップをやり始めたのは17〜18歳の頃（40年くらい前!?）で、ラリー・グラハムというベーシストの代表曲「POW」を聴いて、ギターでもこんな弾き方をしてみたいと思い自分なりにコピーしたのがきっかけです。だからボクのスラップは基本的には「POW」で使われているテクニックの組み合わせです。ラリー・グラハムを完全にコピーしようとしたわけではなく、練習の合間の気分転換として続けていたら、いつの間にか得意になっていました。
　良い音で鳴らすには、両手が完全にリラックスしていることが重要です。スラップで両手のリラックスを身につけると、リズム・ギター（カッティングなど）も力まずに弾けるようになります。