【音楽ガチ分析】実は間違いだらけの『君が代』。何故こうなった!? 正しく直したらこんな響きに

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作曲家のトイドラが、日本国家『君が代』を分析します。
質問・意見はコメントにて。

0:33 分析はじめ
6:01 日本音楽としての「君が代」メロディ分析
10:28 日本和声で直した「君が代」

〈参考文献〉
小山清茂・中西覚. 日本和声-その仕組みと編・作曲へのアプローチ-. 音楽の友社, 1996.
※訂正:出版年は1998年ではなく1996年でした。

〈総評〉
コラールの様式で西洋音楽的な和声付けが施されているが、メロディは日本音楽に由来するものであり、ここに齟齬が生じている。
結果、無理のある和声進行や禁則までもが生じ、機能和声的に分析すると良い出来とはいえない。
ただ、この何とも言えない浮世離れした和声が独特な雰囲気を醸し出し、魅力となっているのも否めないだろう。


☆☆☆訂正☆☆☆
1:30 で、4小節目3拍目の和音を「IIm7」と解説していますが、「II7(=V調のV)」の間違いです。
動画中で「世界の国歌はどれも西洋音楽的に作られている」と述べていますが、例外は存在します。例えば、インドやネパール、ブータンの国歌には民族音楽的な要素がきわめて強く残っています。


【補足】
この動画が拡散された後、「君が代」の和声について有識者の方々から様々なご意見をいただきました。
そのうち、説得力のある面白いご意見があったので補足します。

・冒頭&末尾の単旋律には、単旋律を主体とする日本の土俗音楽へ敬意を示しつつ、冒頭回帰(すなわち輪廻)のループ構造を作る狙いがあった。単に「和声が思いつかなかったから」というわけではない。
・「V→IV」の弱進行や教会旋法的な解決を違反とするのは芸大和声の弊害であり、より柔軟で実用的な機能和声理論もある。
・曲中に「V→I」という最も基本的な和声進行が1度もないことから、エッケルトとしては全編をドリア旋法(D-dorian)で和声付けしたつもりだった。

なお、本動画で示した僕の見解も、ここに補足したいくつかの意見も、諸説ある中の一説に過ぎないことをご理解ください。
動画の中で「正しく」編曲したと紹介している僕の編曲版も、小山清茂による『日本和声』の中では正しいものですが、すべての観点から絶対的に正しいわけではないでしょう。
音楽は自然科学とは異なり、絶対的な正解がないからこそ奥深く、美性に訴えかけてくるものだと考えています。
厳密なただ一つのの「正しさ」ではなく、さらなる考察を喚起するような「面白さ」を皆様にお届けすることを目指し、皆様のご意見も取り入れつつ、今後も解説動画の発信を行っていきます。

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作曲家のトイドラ → https://tomita-haruki.studio.site/


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#日本音楽

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