【声優の朗読】三万の軍勢を300人の城兵で迎え討つ～山本周五郎・作『笄堀』【時代小説】

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「そうだ、この弱いうろたえた気持はたしかに自分のなかにある、これをごまかしてはいけない」
青空文庫より『笄堀』(山本周五郎)を朗読しました。

チャプター
00:00 一
07:20 二
14:25 三
22:05 四
31:35 五
40:31 六

忍城の戦いという史実をもとに書かれた作品です。
登場人物や兵力差などは脚色されていますが、少ない人数で大群の攻めに耐えたとして現在も伝えられており、いくつもの作品の題材として取り上げられています。

その中でも有名なのが映画にもなった「のぼうの城」(和田竜・著/小学館)でしょう。
こちらは史実に基づき成田泰季らが活躍しますが、その史実を大胆にアレンジし、成田氏長の妻「真名」にスポットを当てたのが今回の作品です。
なお、余談ですが「のぼうの城」の作者・和田竜氏の別作品で映画化された「忍びの国」にはボクも少しだけ出演しております笑

戦国時代に生きる女の、それも決して飛び抜けて強くはない女の、信念を持った考え方を説得力のある筆で描いている作品です。
軍記物で女性が描かれる場合、どうしても脇の位置か、翻弄される悲しみなどに話が行きがちですが、こうして見事な軍記物に仕上げているのはさすが山本周五郎です。


#山本周五郎 #時代小説

音楽：
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