【解説】緊張続く中東情勢…イランの報復は7日以降か イスラエルは今

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中東情勢が、緊迫の度合いを増しています。

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パレスチナ自治区ガザ地区では、イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が今も続いています。このハマスを支援しているのが、イランです。7月31日、ハマスの指導者ハニヤ氏がイランを訪問していたのですが、そこで殺害されました。これについてイランは、イスラエル側の攻撃によるものだとして、イスラエルに対する報復を行うとしています。

また、レバノンにもイランが支援するヒズボラという武装組織があり、これまでヒズボラとイスラエルとの間では攻撃の応酬が続いています。そのヒズボラの幹部も7月30日、イスラエル軍の空爆で殺害されていて、ヒズボラもイスラエルに対する報復を行う構えを示しています。

イランとヒズボラによるイスラエルへの報復攻撃は、7日・水曜日以降になるとの見方が出ています。

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緊張が高まるイスラエル・テルアビブから、後閑駿一記者が解説します。

後閑駿一記者(イスラエル・テルアビブ、現地時間6日午前11時23分)
「私はいまイスラエル西部の都市テルアビブの中心部にある広場に来ています。午前11時を過ぎたところですが、時折、犬の散歩をしたり、ベンチでくつろぐ人の姿が見られるなど、街は落ち着いた雰囲気です」

「報復について、街の人に聞いてみたところ『防空システムのアイアンドームが迎撃してくれるはずなので、あまり心配していない』と、普段通りの生活を送ろうと努めている様子でした」

後閑記者
「イスラエルのガラント国防相は空軍に即座に反撃できるよう指示するとともに、現地入りしたアメリカ中央軍の司令官とも、対応を協議しました。前回(4月)のイランの大規模攻撃の際には、アメリカなどの支援で大部分は迎撃されました。ただ今回は、レバノンのヒズボラも報復すると明言していることから、攻撃がさらに大規模で行われる可能性もあり、防衛網をどう整えるのか協議したものとみられます」

「報復と反撃の連鎖に陥れば、地域紛争に発展する恐れもあり、ホワイトハウスは現状について『極めて重要な局面にある』として、関係国に自制を求めています」

鈴江奈々キャスター
「アメリカは自制を求めているということですが、イラン、そしてレバノンのヒズボラがいつ攻撃に出るのか、最新の動きについて何か情報は入っているでしょうか?」

後閑記者
「イランとしては、ヒズボラとも連携して、どの程度の規模で攻撃を行うのか、慎重に検討しているものとみられます。イラン側も、イスラエルと全面戦争になるような事態は望んでいないのが本音で、イスラエルに被害を与えすぎず、かつ、イスラエルに反撃したと内外にアピールできるシナリオを模索しているとみられます」

「こうした中で、イラン側はOIC(=イスラム協力機構)に、外相による緊急会議を7日に開くよう要請しました。ここで報復への支持を得て、イスラム諸国への世論を味方につけておく狙いがあるとみられ、攻撃は、この7日の会議以降になるとの見方が出てきています」

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