【窓ガラスの熱割れ】暑い夏は窓ガラスの「熱割れ」に注意 「熱割れは気づかないケースが多い」突風や衝撃で砕けることも (2024年7月23日)

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大きくひびが入った窓ガラス。直射日光による熱が原因でガラスが割れてしまう「熱割れ」という現象です。

あるガラス修理会社に2024年に寄せられた、「熱割れ」ガラスの問い合わせの件数をみると、多いのは2月。春の新生活に向けた引っ越しシーズンで、賃貸物件から退去する際に、管理会社が熱割れに気づくケースが多いからだと言います。

注目してほしいのは7月。まだ10日ほど残っていますが、すでに他の月より多いです。強い日差しが照りつける夏は熱割れが多く発生し、問い合わせが急増するということです。

熱割れはどのようにして起こるのか、現場を取材しました。

「最近、どんどん発生が増えてきているんじゃないか」

連日の猛暑が続く中、ガラス修理業者に案内され、マンションの1室に入ってみると… 窓ガラスにひびが入っていました。やや曲がりながら、端から端にひびが…

窓ガラス修理店ガラパゴス! 高木実社長:
「熱割れの発生」

熱割れとは、直射日光などの熱で温められたガラスの一部分が膨張。温まっていない部分との間に温度差が生まれ、ガラスにひびが入ってしまう現象です。

特にマンションなどに使われている「網入りガラス」は熱割れが多いと言います。「網入りガラス」は火災時にガラスが散乱するのを防ぐために鉄製のワイヤーが入っています。このワイヤーには特に熱がこもりやすいからです。

熱割れは割れ方を見れば、すぐに分かると言います。

高木社長:
「これが熱割れの1番定番な、多い割れ方。1本だけ割れている」

熱割れのひびは1本であるのに対し、物が当たり割れた窓ガラスは、当たった箇所からあらゆる方向に向かってひびが入っているのが分かります。熱割れは今に始まったことではないと言いますが…

高木社長:
「最近、どんどん発生が増えてきているんじゃないかと。エアコンの性能も年々よくなってきて、外は年々暑くなってきている。中は年々涼しさを守れる。温度差がより広がってきている」

熱割れでひびが入った窓ガラスは、突風や衝撃により砕けてしまうことがあるため見つけたらガムテープなどで一時的に対応してほしいと言います。

高木社長:
「熱割れは気づかないケースが多い。最初は5センチ、10センチのひびが出る。一度、自分たちのガラスを見てもらったら、熱割れしているというケースが結構あるはずです。早めにガラス店に連絡するのがよいかなと思います」

熱割れの対策のポイントは温度差を作らないこと

熱割れの対策のポイントは、1枚のガラスの中で温度差を作らないことです。

・すだれやサンシェードを使い、ガラスを全面覆う
・冷暖房の風を直接ガラスに当てない
・ガラスにステッカーやポスターなどを貼らない
貼った部分のガラスに太陽の熱がこもりやすくなる
・ガラス付近に物を密着させて置かない
ガラスに影が落ちてしまい、温度差ができてしまうため

夏本番は各家庭で対策をして、熱割れには十分注意してください。

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