【飛鳥謎の石造物】亀石、鬼の雪隠・俎、猿石

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亀石は天武・持統合葬陵の北東約400mの位置にあります。石の花崗岩で作られており、その先端に目と足が表現されています。上から見た亀石です。中央部が高く盛り上がっていますが、甲羅などの表現はないようです。長さ4.5m、幅2.8m、高さ2mを測り、境界に置かれたとする説や、古道の傍示等の説がありますが、用途はわかっていません。亀石は南西を向いていますが、西を向いたら大洪水が起こるという言い伝えがあるそうです。
鬼の雪隠と鬼の俎は、7世紀後半の古墳の石槨の一部と考えられており、鬼の雪隠が石槨の上部、鬼の俎が床石にあたります。これらは、花崗岩で作られています。鬼の雪隠は、上部がさかさまになった状態で、本来鬼の俎の所にあったものが、ここまで転落してきたと思われます。鬼の俎は石槨の床石で、本来ここに古墳があったと考えられます。長さは約4.5m、幅約2.7m、厚さ約1mを測ります。明治時代までは、隣にもう1つあり、庭石に転用されたと伝えられています。現在その一部が橿原考古学研究所付属博物館の屋外に展示されています。矢穴が見られることから、分割して運び出そうとしたようです。鬼の雪隠と俎は、江戸時代初期の築城に際して、石垣として使うために雪隠を下に落として俎を割ろうとしたものの、何らかの事情によって運び出すのを諦めたのかもしれません。いずれにしても皇族または有力氏族の古墳の石槨だったと考えられます。
宮内庁により欽明天皇陵に治定されている梅山古墳の隣に吉備内親王の墓があります。この柵の中には、猿石と呼ばれる4体の石像が安置されています。4体は、女・山王権現・僧・男と呼ばれていますが、後世に付けられた俗称で、当時何と呼ばれていたのかは不明です。これらの石像は、梅山古墳周辺の水田から掘り出されたもののようです。山王権現は裸形の座像で、両手を腹にあて、下腹部には男性器が表現されています。背面にも異形の像が彫られています。女も裸形の座像で、目が吊り上がっており、ちょっと女性の雰囲気とは思えませんが、胸に乳房の表現があるので女とされているようです。しかし、男性器があるようで、男との説もあるようです。僧はしゃがみ込んだ裸形の石像で、背面には背骨と肋骨の表現があります。男は両手を胸の前で重ねています。これらの石像は、具体的な用途については全く不明のようです。現地では前面しか見られませんが、飛鳥資料館にはこれらを復元した像が庭園に置かれているので、背面も見ることが出来ます。
飛鳥資料館には、今まで紹介できなかった須弥山石や石人像の実物・復元品が展示されていますので、是非立ち寄ってご覧になることをお勧めします。

【参考文献】
『飛鳥の石造物文化と石工』 2020 飛鳥資料館
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