2階リビングのメリット・デメリット

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今日のテーマは
2階リビングの
メリット・デメリットに
ついてです。

これは都市部での
家づくりを考えている方に
ぜひ見ていただきたいです。

2階をリビングにすると、
2階にLDK、
水回りを持ってきて
1階に夫婦の寝室や
子ども部屋などを
つくるケースが多いです。

そもそも、なぜリビングを
2階につくるかというと
都市部の場合、
周りにも家が多かったり
敷地の制約で
こういった形になることが
ほとんどです。

リビングを2階につくる
メリットは、大きく分けて
4つあります。

1つが日当たりです。
周りにも家がたくさん
建てられていたら
1階には全然
日が当たりません。

でも光を取れば
周りに建物がいっぱいでも
光を取り込むことができる。

さらに、
階段を真ん中に配置して
光を落とすようにすれば
本来は真っ暗の予定だった
1階にも、ある程度光が
入るようになります。

吹き抜けをつくるのも、
2階が
プライベートルームだったら
難しいです。

寒い時期になると、
日当たりがの良さで、
光熱費や居心地は
大きく変わります。
長い人生で考えたら、
この差は
大きいと思います。

日当たりのことは
一番大きなメリットです。

2つ目は
プライバシー。
1階にリビングを
つくるよりも良いです。

リビングは
明るくしたいから、
大きな窓を
付けたくなりますよね。

でも、すぐ隣に家があって
1階にリビングを
つくったら、
お隣さん家から
家の中が
見えてしまうことが
あります。

でもリビングが2階なら
人の視線が入りません。

3つ目は防犯。
都市部で
家が建て込んでる所は、
人が多いのに比例して
空き巣も多い場合が
あったりします。

例えば窓を
こういう形で
天井いっぱいに持ってきて
これだけ高ければ。
泥棒が侵入しにくく
なります。

4つ目は耐震性。
工務店の人間の
視点になりますが
大開口のLDKを
1階につくると
耐震性を担保するために
梁を太くしたり、
構造補強する
必要がデてきます。
+αの作業が
増えるんです。

でも、
2階をリビングにして、
1階は夫婦や子どもたちの
プライベートルームにすると
間仕切りを
多くつくることになるので
耐力壁が増えます。

余分なお金をかけずに
耐震性が確保できるんです。

なので
2階にリビングをつくるのは
セキュリティ面でも
結構メリットがあるんですよ。

あと、追加でもう1つ。
内装の自由度が上がります。
これは人によっては
メリットになります。

一般的に1階に
キッチンをつくると、
火気使用室といって、
内装制限がかかります。

具体的にいうと
壁には不燃材を
使ってください、と
いうことです。

でも、
最上階につくられた
火気使用室に関しては
内装制限が免除されます。

例えば、木のような、
燃えるけど質感が良いものを
キッチンの壁に
使いたいという人は
1階はNGですが
2階建ての家で
2階にキッチンつくるなら
OKになります。

今挙げた内容を並べると、
良いことずくめに
思えますが、
それでも
デメリットがあるから
みなさん
「どっちがいいの?」
となるんですね。

僕が思う
2階リビングの
デメリットは
2つあります。

1つは
庭いじりがしにくい。。

なので代替え案として、
こういうようなところに
ベランダをつくって、
しっかり防水して、
ものを置いたりする。

みんなでBBQできる
空間にしてもいいと
思います。

1階に庭をつくって、
お隣さんからの
視線を気にしながら
やるよりは
プライベートが
確保できるので
一部の人には
メリットかも
しれないです。

一番のデメリットは
移動が大変そう、
というものです。

でも、ちょっと
考えてみてください。

朝起きて2階に上がる。
出かけるときに
1階に降りる。
それだけのことなので
慣れれば
問題ない場合の方が
多いです。

実際にお客さんで、
2階にリビングつくった人
かつ30代で、
すごい大変だと
感じている人は
あまりいないです。

それよりも
メリットの方が大きいと
おっしゃって
いただくことの方が
多いです。

「近所の家は
1階が暗いけど
うちの家は
ほんとに明るい。
冬もポカポカです」
とうれしそうに言う
奥様とか旦那さんが
多い印象です。

今、見ている人の中には
年を取ってからのことを
心配されている方も
いらっしゃると思います。

その時になったら、
1つの解決策として
僕は
ホームエレベーターを
つくることを
おすすめします。

ホームエレベーターは
2人用とか
3人用位のサイズなら
910mm×1820mm位で
収まるんです。
トイレ位の大きさですね。

今は、
1階2階にそうした
スペースを確保して
収納に使う。
将来必要になったら
ホームエレベーターの
設置に活用する。
そうした考え方もあります。

それでも、中には
設置費用の高さを
懸念する人も
いらっしゃいます。

これはメーカーにも
寄りますが、
ホームエレベーターは
大体250万〜300万円、
あるいは300万強します。

ただですね、
今、土地を探してる、
あるいは
将来住み替えるとなって
都市部で家を建てる場合、
日当たりがいい場所は
値段が高いですよね。

都市部で土地を探す場合
狭小地もしくは
建込み地なら
相場より安くなります。
そうした土地を選べば
土地の購入時点で
コストが押さえられますよね。

おそらく、
坪単価20万円とか
30万の所で土地を買う。

そうすると、
ホームエレベーター
というのは、
10坪位に相当するコストで
設置ができて、
なおかつ2階リビングの
デメリットが払拭できる
という効果が
あるわけです。

将来のために
つくったスペースは、
自分の足腰に
自信が無くなるまでは
収納として使えますし。
設置するとなったら
工事費はかかりますが
これについては
技術革新して、
数十年後には
今よりも安い金額で
できるように
なるかもしれないです。

なので、
ホームエレベーターも。
1つアイデアとして
頭に置いていただければと
思います。

ちなみに
ホームエレベーターは
電気代や補修費用も
必要になります。

実際の例がなくて
申し訳ないのですが、
電気代は
メーカー試算で
月3000円位と
言われています。

補修は
年間5〜6万円位です。

なので、本当に
足腰が不自由になって
しんどいと言われる期間が
10年だとしたら。

10年間分の安心を買う
という意味合いで
300万円を投資するのは
現実的な方法かも
しれません。

あとは、
あらかじめ階段を
上り下りしやすいものに
しておくことも
大切です。

階段の段数を増やしたり、
途中に踊り場を
持ってくるとか。
ラクに上がるための
工夫ですね。
これは絶対に必要です。

通常、階段をつくるときに
必要なスペースよりも
半畳もしくは1畳
余分に広くして
設計してもらいましょう。

スペースが取れれば、
上がりやすい階段は
ちゃんとできます。

移動が大変と考える人は
急な角度の階段を
イメージされていることが
多いので。

あとは将来、
階段があって
上がり下りするほうが
1つの運動になっていい
という考え方もあります。

家づくりというのは
トレードオフなので。

メリット・デメリットを
しっかり把握した上で
都市部での家づくりを
考えている方は
2階リビングを
選択肢の1つに
入れていただければと
思います。

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