ハーバード大学マイケル・サンデル教授も絶賛「大谷は東アジアの人々のロールモデルだ」大谷翔平が変えたアジアのイメージ【大谷翔平】【海外の反応】

◆大谷翔平が与えるアジアへの影響力

皆さんは大谷選手がアジア圏の人々に与えている影響についてご存知でしょうか？

アストロズの元監督、ダスティ・ベイカー氏は、大谷選手について、元ドジャースの選手であったフェルナンド・バレンズエラ氏と似ていると述べています。

「フェルナンド（バレンズエラ氏）は南米やラテンの人たちを惹きつけ、オオタニはどちらかというとアジア人を惹きつけた。でも、この社会現象はとてもよく似ている。フェルナンドもよく打ったが、オオタニみたいには打てなかった。オオタニは唯一無二だ」

バレンズエラ氏は、メキシコ出身の投手で、サイヤング賞をはじめ、オールスターゲームにも６回選出されるなど、その才能は当時のスペイン語圏の人たちを夢中にさせ、ました。
「フェルナンド・マニア」と呼ばれる熱狂的なファンも存在するほどでした。

ドジャースは、バレンズエラ氏が社会にもたらした偉大な功績を称え、彼が身に着けていた背番号である３４番を永久欠番としています。

そのバレンズエラ氏と同じように、大谷選手は、アジア圏の人たちをひ惹きつけ、社会現象を巻き起こしています。欧米の選手と互角の体格を持ち、彼らよりパワーあふれるプレーで人々を魅了し続ける大谷選手に、アジアからは熱い視線が注がれているのです。

ニューヨーク市立大学シティカレッジの人類学の准教授であるスタン・タンガラジ氏は大谷選手がアジア人に対してもたらしている影響力について驚いています。

「ＭＬＢの顔になる人間が現れたという事実は、アジア人の、そしてアジア系アメリカ人のコミュニティーにとって驚くべき前進です」

以前、アメリカでは、アジア人を含めた有色人種に対して、偏見の目が向けられることが法律で認められ、当たり前だった時代もあります。

それが、アジアの一部、日本から生まれたスーパースターに対し、アメリカで多数を占める欧米系アメリカ人が人種という壁を越えて称賛をしている・・
これは、アメリカという社会が持つ人種への価値観が、一歩前進したといわれている所以です。

日本人の野球に関する著書などを出版するなど、多方面で活躍中のジャーナリストのロバート・ホワイティング氏は、次のように、今アメリカで起きている現象について述べています。

「今、全米のリトル・リーグの少年たちに一番好きな選手とロールモデルは誰かと質問したら、半数以上が即座に「ショウヘイ・オオタニ」と答えるだろう。これは間違いなく、大きな前進だ」

日本出身のスーパースターにあこがれるアメリカ生まれの子供たち。そして、子供たちが熱狂することで、その子の両親や家族をも引きずりこんでいるという構図が見えてきます。

そして大谷選手に大熱狂しているのは、子供たちだけではありません。メジャーリーグ機構のコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏も、唯一無二のユニコーンの存在を称賛しています。
マンフレッド氏は次のように語り、アジアへ大きな影響力をもたらしていると感じています。

「スポーツにとって大きな意味を持つ選手だ。まず超越的な才能の持ち主だ。プロ野球界は素晴らしい選手が必要で、彼は屈指の選手だ」

「見過ごされている点として、野球の国際化にとって重要な存在だ。トップ選手が国外から注目されることはとても重要なこと。彼はまさしくそういう存在だ」

「レーティング、アプリの活動やデジタル端末を通じて測定することができる。特に極東からは、測定できるほどの影響をオオタニは持っている」

このように大谷選手のアジア圏での人気にあやかろうという意図もあったのでしょう。今シーズンのMLB開幕戦は韓国で開催され、アジア圏でも大きな話題をさらいました。

マンフレッド氏は次のように、メジャーリーグ機構の戦略について述べています。

「大谷の初戦となることで効果は絶大だ。日本の怪物への関心は、非常に高いレベルにある。韓国で試合を行うことは、北米と異なる市場における人気拡大の起爆剤となる」

人気回復へ躍起となるメジャーリーグ機構も、大谷選手の人気にあやかろうとしている状態です。大谷選手は正真正銘、メジャーリーグを牽引する「顔」となっています。
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