野外活動後の肺炎

NEJMのClinical Problem Solvingコーナーは勉強になる症例が多くて個人的に好きなわけですが、少し気になる人獣共通感染症の症例で自分なりに時間をかけて解いてみた回がありました（2024年5月上旬）。解いた後に「自分のように暗記が苦手な人間が似たような症例に遭遇したら、どのように鑑別診断したら良いだろうか？」と思って、作戦を立てることにしたわけですが、そのプロセスも込みで収録することにしました。従って、今回の症例は最終診断になる疾患の解説はほとんど含まれておらず、むしろ試行錯誤の方が中心になっております。ご了承ください。なお、出典も明らかにしておりますので、疾患そのものに対する勉強をされたい視聴者の方は是非そちらをご参照ください。

※ 後から見返して思ったこととして、リケッチア症など昆虫媒介系も鑑別診断に入れて良いかもしれないです。鹿肉以前に、狩猟で野山に入っているので、元論文では触れられていないものの、一度は検討すべきな気がします。アラバマ州なので、例えば、ロッキー山紅斑熱やアナプラズマ症は疫学的にあり得ます。もっとも、実際の症例ではドキシサイクリンを途中で使っていたので、多少は想定されていたのかもしれませんが……

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