【仮想世界編】管理者/Administrator【戦闘BGM・ラストバトル Part 10】

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銀髪の少年が、状況からは場違いな程の落ち着いた声で呟く

銀髪の少年「管理者権限起動、オートスキル発動【自動回避】」

深淵の巨王が【最終形態】に変化したとほぼ同時に、あれほど周囲を荒れ狂っていた炎は残り火を残すのみで一面は氷の世界に覆われた。
まるで北欧神話の氷の世界ニブルヘイムをイメージしたかの様なエリアの様相を呈している。

そして真黒き獣が目の前の不遜なる人間に鉄槌を下そうと、巨大な拳で襲いかかる。

まるで黒く巨大な岩が高速で飛来してくるかの様な乱打が当たろうが当たらず地面を砕こうがまるでおかまいなしだ、氷に覆われた地面を抉り氷塊を飛び散らせながら獲物を仕留めようと何度となく拳と爪が振り下ろされる。

万が一にも攻撃が当たれば一巻の終わりだ。
オーバーヒールにより生命力上限を超えて回復してはいるが、上限を超えていてもなおこの攻撃は耐える事はできないだろう。

しかし銀髪の少年は【回避する術がない】はずだが、すべての攻撃を寸分の無駄なく回避している。

巻き込まない様にする為、手を出さない様に作戦として頼んである仲間は、何が起きているのかわからず困惑している様だ。
ただ一人、魔族のお姫様だけは飛び出していきたいのを我慢しているのか非常に複雑そうな顔をしている。

銀髪の少年「大丈夫だ、すぐ終わる」

人命がかかっている可能性がある以上、すぐ終わらせなければならない
皆に声を掛けつつも目線は深淵の獣から外れる事は無く警戒は怠ってはいない。

そして渾身の一撃を何度も躱され怒り狂った深淵なる獣が激高の咆哮と共に四足歩行に切り替わった。
本来ならばこの形態は回避に専念し、元の二足歩行に戻るまで耐えきらなければならない。
しかし少年は回避する気配もなくそのまま立ち尽くしてまた何かの言葉を呟いた。

銀髪の少年「【自動回避】解除、クラスチェンジ【武神】、 オートスキル発動【自動反撃】」

まだだ、まだ足りない
仲間に手を出すなと言った理由でも有るが、中途半端にダメージを与えてしまうと狂暴化(バーサーク)のギミックが発動してしまい、強力なダメージカットにより容易には倒せなくなる。
つまり【出来る限り少ない手数】で奴の生命力を削りきるのが最善である。

銀髪の少年「対象の【防御力】【物理耐性】を下限に。自身と対象の【物理攻撃力】を上限に」
まるで呪文を早口で詠唱するかの様に【この世界の住人には理解する事ができない】言葉を言い放つ。

少年が喋り終わる間もなく、自身の身にこれから何が起こるかわかっていない愚かなる獣が四足歩行のまま突進を行い、そのままの勢いを乗せて速度とパワーを乗せた巨拳で殴りかかる。
そして少年が独特な構えと共に深淵なる獣の拳に対して拳を突き出した瞬間、戦いの決着がついた。

オートスキル【自動反撃】

普段は相手の攻撃力に比例したダメージを規定分上乗せした物理攻撃でカウンターを行うするだけのスキルだが、【管理者コマンド】によるステータス変更によりただのカウンターではなく致命的な威力の必殺の一撃となっていた。

深淵の獣の巨大な拳と少年の拳がぶつかり合った瞬間、余りにも莫大なエネルギーが発生した事による衝撃で周囲の地形が浮き上がる。

ステータス差と相手の攻撃力によるダメージ倍率上昇により指数関数的に威力が上昇した一撃が深淵の獣に直撃し、見た目はただのパンチだが神器ミョルニルでトール神に殴りとばされたかの様なエフェクトと共に戦闘エリアの外壁に激突するまで吹き飛んでいった。

そして深淵の獣はそのまま起き上がる事は無く生命力が減少していき、大きな討伐エフェクトと共に戦闘の終了を告げる深淵なる獣の断末魔が響き渡った。

銀髪の少年「ユーザーの意識障害が起きる程の異常な戦闘ログが生成される原因はここではないのか・・・・・」

銀髪の少年は意味深な発言の後、考え込みながら安堵する仲間の元に引き返し歩みを進めていたが、倒したはずの深淵の獣の生命力が残り10%近くを残し減少が止まっている。

そして、仮想AI生成世界【AI Genesis Fantasy】の生みの親で有る【彼】が致命的な状況である事に気づいた時には全てが遅かった。

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