退職日はいつがお得?「月末」それとも「月末1日前」?

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会社を辞める時に注意したいのは、「退職日」をいつにするかという事ですよね。では、退職日をいつにするとおトクなのでしょうか?退職後にすぐに再就職する場合は、それほど気にする必要はありませんが、もう働かない!とか再就職するまでにしばらく時間がかかるという場合は注意が必要です。なぜなら、退職する日がたった1日違うだけで損をしてしまう場合があるからです。そこで今回は「退職日はいつがお得なのか」ということについて総合的な視点から分かりやすく解説したいと思います。

「退職日が1日違うだけ、手取額が数万円も変わる」というのはホントです。どういうことかと言いますと、最後にもらうお給料の手取額が数万円も変わってしまうということなんですね。それはなぜかと言うと、社会保険料の差なんです。社会保険料とは、健康保険料と厚生年金保険料のことです(*40歳以上65歳未満は、これに介護保険料も含まれます)。

社員が負担する社会保険料は、「退職日の翌日の属する月の前月まで発生する」ということになります。例えば、5月31日に退職すると社会保険料の資格喪失日は、翌日の6月1日となり、その人の社会保険料は5月分まで発生するということになります。ですが、5月30日に退職すると、社会保険料の資格喪失日は5月31日になりますので、その前月になる4月分の社会保険料が徴収されるということになります。つまり退職日がたった1日違うだけで社会保険料は1か月分も違ってしまうということになります。

ところで会社は原則として毎月の給与から前月分の保険料を引き落とすという事になっています。ですから、5月31日退職は、最後のお給料で4月分と5月分の2ヶ月分の社会保険料が徴収されるし、5月30日退職は、最後のお給料で4月分だけの社会保険料が徴収されるということになります。そうなると、月末1日前に退職した方が、手取が増えるからお得と思うかもしれませんが、実は、そうとも言い切れません。

最後にもらうお給料の手取額だけでみると、月末1日前に退職した方が一見おトクに見えますが、結論から言えば、「総合的に考えれば必ずしもお得とは言えない」という事になります。なぜかと言いますと、社会保険料は退職後も払わなければならないというルールになっているからです。つまり5月30日退職の方は、払っていなかった5月分の社会保険料を自分でなんらかの制度に加入して支払わなければならないということになります。ですから結局、5月30日退職でも、5月分の社会保険料を負担するわけです。そうなると、じゃあどっちでいいのではないかと思うかもしれませんが、実はそうとも言えません。

それは、年金と健康保険の問題を考えると分かります。まず年金の方ですが、将来の年金額は月末退職の方が多くなります。と言いますのも、5月30日退職の方は、本当なら積み上げられたはずの厚生年金保険料が1ヶ月分欠けるので、その分将来の年金額が減るということになるからです。さらに5月分の年金保険料は全額自己負担になります。また扶養している妻がいる場合は、妻の年金保険料も5月分から自治体に自己負担で払わなければなりません。

では次に健康保険料を見た場合はどうなるでしょうか。まず会社の健康保険は退職日まで有効なので、新しい健康保険への加入日は退職日の翌日ということになります。そうなると、 5月31日退職の場合は、新しい健康保険への加入日は6月1日となるので、つまり6月から加入ですので、5月分の保険料は会社が半分負担するということになりますし、扶養している家族の分も追加保険料なしで保障してもらえるということになります。

ところが5月30日退職の場合は、新しい健康保険への加入日は5月31日となるので、5月から加入です。そうなると5月分の保険料から全額自己負担で払わなければなりませんし、扶養している家族がいる場合は、家族の保険料も5月分から自己負担ということになります。

ですので、将来もらう年金額や健康保険のことを考えると、5月31日退職の方がお得と言えるのではないかと思います。なお今回は、1例として5月31日退職と5月30日退職で解説しましたが、これは他の月でも同じことですので注意してください。

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