BEAUTY:BEAST 1998/1999 S/S collection “HYPER DRIVE（心は時を超越する） ”

・開催日時
1998年11月1日（日）
1 start/18:00
2 start/20:30


・開催場所
芝公園スタジオ

・コレクションタイトル


HYPER DRIVE（心は時を超越する）

遠く感じたはずの場所が、いまや手の届く距離に。巨大に見えた建造物は、時とともに小さく見えた。
新しいと思っていたものは、実は古くから存在していたかのように馴染み、かつて身近だったものは、すっかり変わってしまった。
何もなかった場所に、新たな都市が生まれ、かつては永遠に続くかのように思われた建造物が、跡形もなく消え去り、記憶すら曖昧になっている。
新しいものは、もはや新しく感じられず、まるで自然の一部のように風景に溶け込んでいる。
今、この瞬間に感じた想いは、この瞬間しか残せないのかもしれない。
物質は誕生し、変化し、そしてやがて消滅する。
時の流れは、かつてはゆっくりと感じられたものが、今では光の速さで駆け抜けるように感じられる。
その速さゆえに、時間はまるでスローモーションのように、一つ一つの瞬間が永遠に続くかのように思えてくる。
今、この瞬間は、すでに過去となり、未来へと向かっている。
心は、時を超越する。


Concept：
「時は刻々と流れ、過去へと向かう一方。その無数の瞬間が積み重なり、未来へと続いていく。beauty:beastの新作「HYPER DRIVE」は、この永劫回帰する時間の概念を軸に、高速移動によって余計なものが削ぎ落とされ、本質のみが浮かび上がるような、研ぎ澄まされた美しさを追求しました。
このテーマは、デザイナーの山下が父を亡くした際の深い悲しみから生まれたものです。喪失感の中で、創造への強い衝動に駆られ、彼は実家へ何度も足を運びました。変わりゆく街並みと、永遠に帰ってこない父との別れ。その切ない経験の中で、東京への移動中に生まれた詩が、このコレクションの核となりました。
詩には、高速で流れる時間の中で、私たちは多くのものを失い、また新しいものを得る。しかし、心は時空を超越して、永遠に生き続けることができるのではないかという、切実な願いが込められています。「HYPER DRIVE」というタイトルは、まるで宇宙船が時空を超えて移動するように、私たちの心も過去や未来を自由に飛び越えることができる、という希望を象徴しています。
高速移動によって、私たちは不要な情報や感情から解放され、心の奥底にある本質的な美しさを発見することができます。このコレクションを通じて、山下は、時間の流れの中で生まれる喜びや悲しみ、そして生命の尊さを表現したいと考えています。例えば、[詩の具体的なフレーズ]という詩の一節は、[コレクションの具体的な作品]のデザインに強く影響を与えました。この作品は、[作品の特徴]といった特徴を持ち、[表現したい感情]を視覚的に表現しています。」

コレクション会場を洋服のディティールやシルエットをより見やすくする事に重点に置いたブルールームとイメージに重点を置いたイメージルームにて展開。
それぞれの部屋にはアイトレック（オリンパス）、ウォールスクリーンを利用し、ブルールームにて撮影した映像をイメージ映像とを瞬時に同時合成し、映し出す事により、趣向の異なる2つの空間においての「心の時の超越」を表現しました。


・洋服内容
コレクシジン名でもあるhyper over driveとは、超高速移動。
あまりに早過ぎるが為に余分なものは削げ落ち、退化して行く様を表現するにあたりビンテージという手法が生まれました。又、ウェザリング加工という新しい物を古く見せる手法、（洗いやバイオ加工）をつかっております。
ウェザリング加工というのは通常プラモデル等の色付けの段階でわざと汚したり、擦ったりとする加工のことです。

beauty:beast...
The legend of Hyper Gothic label Tokyo,
established in 1991.
Designer：山下隆生(TAKAO YAMASHITA)

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