ベラドンナ / nyanyannya(大天才P)

Описание к видео ベラドンナ / nyanyannya(大天才P)

夜をひと匙 くれよベラドンナ
作詞作曲 nyanyannya(大天才P)
イラスト 予感子
歌唱 Synthesizer V AI Yuma

   • 【ボカロ】リドル・マーメイド (SynthV Yuma)【Voccaloi...   ※このシリーズのプレイリスト
   • ボカロ曲 Vocaloid songs / nyanyannya(大天才P)   ※ボカロ曲のプレイリスト
🎙カラオケ音源
https://club-majesty.booth.pm/items/3...

◆◆◆シリーズについて◆◆◆

短い文章と音楽作品の組み合わせで展開される鉛姫シリーズ「リドル・マーメイド」は心象世界カドワナルカにあるホストクラブ「マーメイド」のホスト「乃愛」の活動を追うことで物語が展開されていきます。音楽作品はそれぞれ彼が対峙した妖怪(あやかし)と呼ばれる女性客をモチーフに描かれ物語に奥行を追加してくことになるでしょう。

◆◆◆ストーリー導入文(フレーバーテキスト)◆◆◆

正直言って、私はこの仕事に向いていないのかもしれない。
夜勤の最中に運ばれてきた彼を見て、ふとそんな考えが過った。

首に刻まれた傷、血に染まるシャツ。

もう慣れっこになってしまっていて、
"こんな酷い雨の日に来なくても"なんてことの方が先に浮かんだのだから。

ガスランプの灯りの下、彼をストレッチャーに乗せて手術室へ急ぐ。
同僚が言うには彼は高級クラブのホストで、女性客に刺されたらしい。
ギラギラした世界で誰かが誰かを傷つける。いつもの話だ。

手術室では年老いた外科医が既に準備をしていた。
手配をしながら、私は男の所持品を確認する。
なるほど高級クラブのホストというだけあって見つかったのは高価な時計や指輪、そして花びら?

それからしばらくして。どうやら手術は成功したらしい。勤務時間外ならどっちだって良かった。
冷たい休憩室のベンチに腰掛けて雑な手つきで安い紙巻煙草に火を付ける。
一服ごとに、心の奥底に溜まった澱みが浮き上がってくるようだ。

瞬間、すべての音が消え背筋が凍る。

硝子の向こう、廊下の片隅に見慣れない女の姿が見えたような気がしたのだ。
彼女の手には、一輪の紫色をした花が握られていた。

息を呑み、疲れているのだろうかと目を擦ってみるともうそこには誰の姿もなく……

戻ってきた雨音にため息をのせて、またしても考えてしまった。
やっぱり私はこの仕事に向いていないのかもしれない。

リドル・マーメイド キスクァ・ロイヤル・インファーマリー見習い看護師の独白より

◆◆◆歌詞◆◆◆

白い病室に夜空を充(み)たして
枯れることさえできないベラドンナ

喉をひと突きも悪くはないが
夜をひと匙 くれよベラドンナ

朝が羽生えた希望を連れ
ヒトらしさをついばみに来る前に

墓石くらいはお気に入りを探せる

兎を半ダース埋める
長患いの半生で

名前も 病も
生まれて 死ぬのも
選んじゃないから

ベラドンナ
地獄に逝くなら
乗り物は小洒落たバケツが善いや
くれた夜は皮膚に根を張る
絶望の縁で眠るから
ベラドンナ

「憶えている」 その言葉 抉り出したいんだろう
傷口に注いでよ 夜をもうひと匙

ごらん 開けた胸へ
似た笑顔がみんなバラバラに堕ちる点滴を
探すよ 君はどの雫?

導管(パイプ)伝う夜の水面
手負いの熱帯魚
温もりが 自由が
才能が 確かさが
血を流し濁る

ベラドンナ
地獄に咲くなら
銀の爪痕(ネイル)に模様(メイク)で派手に吠えて
ねぇ次はどんな孤独を辿る?
記憶ばかりの 清潔な部屋で

繋がっているようで繋がれているような
ひとりだけ色の違う絵の具で描き足されたような

触れることもできない希薄さを吐いてよこした
それが最後のひと匙

今や君は夜の静寂(しじま)を夢を時を秘密を
全部失った造花

ただのお喋りな造花
安っぽい硝子の繊維で撚ったベラドンナ
さようなら 呪いに咲く愛の花
でも「憶えている?」は自信過剰じゃない?
もともとただ在(い)るだけの顔のない妖怪(あやかし)

朝だよ じゃあ――

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