「未来へ」~2020インターハイを目指していた私たち

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2020年になってからどのスポーツもほとんどの大会が中止になりました。東京五輪さえも延期。
そして、スポーツをやっている高校生にとっては五輪にも劣らぬ価値のある大会「高校総体(インターハイ)」も中止が決定しました。
それでも、高校生たちは、「これで人生が終わるわけではない」「この先の人生にはきっとこの経験が生きる」「積み重ねてきた努力は無駄にはならない」と、自らに言い聞かせ、前を向いてきました。
夏になり、代替大会が開催された地域では、みんなが「発表の場を設けてくれたみなさんに感謝」と言います。もちろん、何もなく終わるよりはいいと思います。かけがえのない舞台に違いありません。

でも。
本当はきっとみんな心の奥底で思っています。
「私たちはこんな終わりを迎えるために、高校時代を部活に打ち込んできたんじゃない!」
「いくらこの先の人生に輝く未来が待っているとしても、今のこの喪失感は埋めようがないんだ!」
そう言って泣いたり喚いたり、運命を呪ってもおかしくない。今の高校生たちはそんな思いをしています。

今日(2020年8月18日)は、本来ならインターハイで新体操競技が始まる日でした。東京五輪の余韻残る中で、全国の予選を勝ち抜いてきた選手が、チームが高崎アリーナで日本一を懸けて、全力を尽くす。そんな熱気あふれる戦いが見られるはずでした。
だからせめて。
この動画の中に、「2020年のインターハイを目指していたみんな」を残しておきたいと思いました。いつかは、2020年のこの経験も笑い話になる日が来るかもしれないけれど、今のこの思いはずっと心のどこかに留めておいてほしいから。こんなに何もかも失くしてしまったときでさえも、投げやりにならず乗り越えてきた自分たちのことを、思い出せばきっとこの先の人生も胸を張って生きていける! それだけの経験を彼らはしてきたと思います。

予想以上にたくさんの選手、チームが参加してくれたので、みんなほんのちょっとずつしか入れられず申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、それは同じ思いをした仲間がこんなにもたくさんいる、という証だとも思います。
みんなつらかったね、しんどかったね、悔しかったね。
でも、一人じゃないよ。たくさんの仲間がいるよ。
そんなことも、この動画を見て感じてもらえれば幸いです。

私は、はじめは新体操をやっている娘の親として、途中からは新体操を追い続けるライターとして、20年近く新体操を見てきました。
それでも、今年のような年はありませんでした。高校生がインターハイに懸ける気持ちがどれほどのものか、ずっと見てきているだけに、何もせずにはいられませんでした。この動画1本でなにかの励ましや慰めになるとも思えません。そのくらいささやかなものではあります。
が、私にとっては、これが今できる精一杯のことでした。

インターハイで勝つこと、
インターハイに出ることだけに意味があるんじゃない。
インターハイはそこを目指すことに一番の意味があり、価値がある。
たとえ予選敗退して全国には進めなかったとしても、ちゃんと負けて悔しい思いをすることに意味がある。
それなのに、2020年は、それさえも奪われてしまった。

そんな年に、高校生だったみんなことを、本当に尊敬するし、これからも応援し続けたいと思います。
みんな、新体操をあきらめないでくれてありがとう。

そして、この動画制作に協力いただいた選手、学校、チームのみなさんに心より感謝します。
また、編集を引き受けてくださった山﨑千尋さん、新体操のためならと、快く音源制作を引き受けてくださった村山勇希さん(花園大学卒)、歌を歌ってくださった佐久本歩夢さん(青森大学卒)、題字を書いてくださった清水琢巳さん(青森大学)も、本当にありがとうございました。

皆さんのおかげで「2020年インターハイ」をただなかったものにせずにすみました。そして、みんなと新体操の「光り輝く未来」を信じることができるようになりました。
心からの感謝を込めて。

 2020年8月18日  Gymlove 椎名桂子/清水綾子

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