【電車詳説シリーズ】昭和29年奈良電気鉄道デハボ1200形:奈良~京都間70年前と今の近鉄特急と速さ&所要時間は同じの驚愕。

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今回は昭和29年製奈良電気鉄道特急専用デハボ1200形(のちの近鉄680系)の詳細について思い出話を交えながら見てゆきます。ボロイ車両と思っていると大間違い!120㎞/h付近まで出した記録などWIKIに書いていないデータを見ながら迫ります。画像はWIKIのコモンユースのものをお借りしております。提供の皆様には厚く御礼申し上げます。#近鉄#近鉄奈良線#近鉄特急#680系#デハボ1200#奈良電気鉄道

補足付記:計算条件

1 全車定員100%を条件としています。人一人体重60㎏として計算しています。営業運転では空車同然、あるいは定員の2.5倍などにより応荷重装置があっても定格速度付近まででそれ以降は空積差により性能の変化が見られます。逆に定員の半分では当然性能の向上が見られます。車両の古い形式では応荷重装置がない場合は乗車率で性能が変わります。

2 数パミールの下り坂を走行している場合は明らかに走行性能はUPしますので、実走行はグラフより速いこともありえます。

3 架線電圧は1500V架線の物は1350V、600V架線の物は540Vとして計算されています。したがって架線電圧の高い箇所では若干の性能の向上がみられます。 車輪の径は計算用820mmとされています。

4 加速度の算式に不可欠な電車の走行抵抗については鉄道工学書には一般式が提示されていますが、実際は車種によって差があり、あてはまらないことが多いです。私の場合、電気鉄道ハンドブックにより一般的な「箱型」の通勤電車の複数例ではスタート時~20km/hまで 2㎏/t。それ以降は10km増加するごとに1㎏/t増加させたものが実際の抵抗に近いのでその走行抵抗をモータの牽引力から差し引いて加速度を算出しています。尚、流線形の電車SE車やビスタカーは100km時でも6㎏/t程度の走行抵抗しかないので流線形特急車の場合はそれをあてはめています。勾配抵抗や曲線抵抗については想定しておりません。

5 自重について編成によりM車T車で自重が異なる場合は平均自重を入れて計算しています。

6 形式の異なる混成編成については言及しておりません。抵抗制御とVVVFとの混結については性能の変化が見られ調整の上VVVF車がけん引して性能向上も充分ありえます。

7 速度計の誤差もあると聞いております。2~3%表示が早くなるようです。したがって 100km走行でも実際は97-98km、場合によっては95kmしかでていないということもありえます。その際各速度計表示は到達時間は2~5秒程度早くなると思えます。

8 留意はしていますが車種によっては速度上昇とともに電流をあげていく形式もありますのであてはまらない車種もございます。(例:京急800形)またダイヤグラムの変更で技術部が制御を変更し中速域の加速力を電流値の変化で向上させている場合もあります。

以上お含みおきの上ご覧いただければ幸いです。

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