さらば、少年の日々よ ~松本零士先生への感謝を込めて~

Описание к видео さらば、少年の日々よ ~松本零士先生への感謝を込めて~

【1945年】
戦艦大和沖縄特攻を海上で見送った祖父。
この特攻が無ければ祖父の隊が全滅していたと言われている。
【1974年】
宇宙戦艦ヤマト放送開始
【2005年】
松本零士氏審査委員長によるパソコン2005デジタルコンテンツ部門に出場し全国優勝。

私が高校時代に出場したパソコン甲子園では「21世紀の大発明・大発見」という課題が与えられており、「発明は人を不幸にもできる。不幸を止めるには歴史(人生)を知らなければならない」というテーマでCG映像を製作し優勝。戦艦大和出撃によって助かった祖父の命が父に、そして私にバトンされ、そして宇宙戦艦ヤマトを手掛けられた松本零士先生が審査委員長を務められた大会にそんな私が出場し、戦争を題材した作品が全国優勝を果たした事に何か因果的なものがあるように感じていました。

なお全国優勝という一見すると華々しい高校時代のようですがその真逆で、今思えば鬱病だったんじゃないかなと思うほどで自己否定し絶望していた毎日でした。ところが高校時代の最後の最後で自分が興味を持っていた映像制作を通じて優勝できたことで「自分を否定する必要なんて無かったんだ」と自分を信じられるようになった訳です。

もし松本零士先生がいらっしゃらなければ「蒸映」も生まれることはなかったことでしょう。そしてSL保存運動なんて大それたことを行う一歩も踏み出せなかったと思っています。そして私が行ってきたSL保存運動もまた「歴史を知って貰えればきっと鉄道ファンではなくとも蒸気機関車の魅力に誰しもが気付いてくれる」と信じての行動でもありました。



ここでまだまだ若い高校生だった私たちに松本零士先生が話してくれた内容をご紹介したいと思います。

「若い皆さんはまだ意識していないとは思いますが、皆さんは時間という宝物を目の前に置いた楽園に住んでいます。時間という無限大の可能性を秘めた宝物が皆さんの前に広がっているのです。
我々の世代になると、もう地平線が見え、残り時間を考えはじめます。
残り時間を考えることのない高校生の皆さんは、人生のなかでの理想郷「我が青春のアルカディア」のまっただ中に住んでいるわけです。その時間をどうか大切に、時間という宝物の中で自分の夢を追いかけてください。
そして、目標を誤らないよう自分の最も得意とするところに向かって前進してほしいと思います。
また、作品を制作するうえでは、楽しみながら作ることが一番大事です。楽しくなければ絶対にうまくいかないし長続きしません。
生涯の仕事として作品制作に賭けたいのであれば、自分の楽しいジャンルを楽しいように展開できる実力を培えば、人生は非常に楽しいと思います。
今日の作品を観ていて気が付きましたが、実体験に伴った作品と架空の作品では大差がついています。自分自身が体験したものを描くことが画家の基本的なことです。自分で行ったり見たり触ったり食べたり殴られたりのいろんな経験が全て参考資料ですので、それらの表現が可能になるのです。
皆さんは若いので可能性は無限大にあります。時間は夢を裏切りません。そのかわり夢も時間を裏切ってはなりません。皆さんにとっては無限大の時間の中で腕を磨いて、自分だけにしかできないことを身につけてください。」



松本零士先生、本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、先生の新たなる旅立ちを大手を振ってお見送りさせて頂きたく存じます。

Комментарии

Информация по комментариям в разработке