【温泉】旅館の3代目に!長野の魅力で"おもてなし" 地元愛するタイラーさんの思い『every.特集』

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長野県の戸倉上山田(とぐらかみやまだ)温泉にある亀清旅館。
創業68年。お湯は源泉かけ流しで露天風呂が人気の宿だ。
この旅館の主人がアメリカ、シアトル出身のタイラー・リンチさん。
身長はなんと2m。見上げるほどの大きさ。でもいつも笑顔を絶やさず、
旅館ならではの「おもてなし」で宿泊客を迎えてくれる。
共に宿を切り盛りしているのが、妻の磨利(まり)さんだ。
タイラーさんは、旅館の娘だった磨利さんと結婚し11年間シアトルで暮らしていた。
しかし、旅館の2代目だった義理の父が亡くなったことで、人生は大きく変わることになる。
当時、旅館の後継者がおらず、廃業の危機に直面したのだ。
そこでタイラーさんは3代目になり旅館を存続させようと決めた。
先代の女将に旅館のイロハを教わりながら、自分なりのおもてなしを作り上げようと努力を続け、お客さんがそれぞれに心地いい時間を過ごせるよう考えていった。
例えば布団を敷くときはお客さんの顔を浮かべながら布団の位置を決めている。
年配の夫婦の場合はほどほどのスペースを空けて敷くなど細かい心配りを忘れない。
宿泊客は「本当の日本人より日本人」と話す。
「タイラーさんがいるから泊りに来る」というお客さんもいるほどの人気ぶりだ。
しかしタイラーさんはこの3年ほど逆境の中にいた。コロナ禍の襲来で一か月半お客さんはゼロで、存亡の危機に直面してしまった。旅館は一時休まざるを得なかったが、その時もお手製の仕出し弁当を自ら配達して地元客にアピールしたり、遠方の常連客には「旅館の温泉を思い出して」と
温泉水を無料で送ったりして、旅館存続のために努力を続けていた。
その思いが伝わったのか、コロナ禍が落ち着いた今、日本人の宿泊客は戻り始めている。
しかし、外国人客は全盛期の2割ほどしか戻っていないのが現状だ。
タイラーさんが考えているのは地元、長野の良さを知ってもらいリピーターを増やすこと。
新たなチャレンジが始まった。
夕食の食材を手に入れるため向かった農園。海外のお客さん向けのあるスイーツが目的だった。
「絶対(外国人宿泊客も)喜びますよ。長野に来てよかったなと思ってくれる」と、タイラーさんは自信ありげ。そして始まる夕食の時間。果たしてお客さんの反応は?
(2023年12月22日放送「news every.」より)

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