かわにし能「土蜘蛛 ササガニ」今村哲朗

清和源氏発祥の地川西ゆかりの演目を多田院1050年の記念の2020年に上演

「土蜘蛛 ササガニ」（つちぐも ささがに）
　
源頼光は病に伏せっています。
典薬頭(医薬を司る役所)より胡蝶という女性が薬を持ってやって来ますが、
頼光はすっかり気が弱っています。
良くなると慰め胡蝶が退出します。
すると頼光の枕元に怪しき僧が現れます。
僧は『我が背子が来べき宵なりささがにの蜘蛛のふるまいかねてしるしも』
という古歌を詠んだかと思うと大蜘蛛となり襲いかかって来ます。
頼光が枕元にある剣にて斬りつけると僧の姿は消え失せます。
独り武者が騒ぎを聞き、駆け付け辺りを見回すとおびただしい血が
流れている事に気付き、この血を辿り土蜘蛛退治に出立します。
　
(狂言の特殊演出)
屋敷の沢ではカニ達も加勢しようと騒ぎ出します・・・さて
　
葛城山の土塚に着いた独り武者一行が塚を崩すと、土蜘蛛が現れ糸を
繰り出し頼光と争いますが、遂には頼光に退治されてしまいます。

シテ　　　怪僧　　　　　今村哲朗
　　　　　土蜘蛛
ツレ　　　源頼光　　　　齊藤信輔
トモ　　　頼光の従者　　田中誠士
ツレ　　　胡蝶　　　　　西野翠舟
ワキ　　　独武者　　　　江崎正左衛門
ワキツレ　従者　　　　　大坪賢明
狂言　　　ササガニの精　茂山宗彦
　　　　　　　　　　　　茂山逸平
　
　　　　　笛　　　　　　齊藤　敦
　　　　　小鼓　　　　　成田　奏
　　　　　大鼓　　　　　辻　雅之
　　　　　太鼓　　　　　上田　悟
　
　　　　　後見　　　　　齊藤信隆
　　　　　　　　　　　　立花香寿子
　
　　　　　地謡　　　　　梅若猶義
　　　　　　　　　　　　梅若基徳
　　　　　　　　　　　　長山耕三
　　　　　　　　　　　　井戸良祐
　　　　　　　　　　　　上野朝彦
　　　　　　　　　　　　上野雄介
　　　　　　　　　　　　梅若雄一郎
　　　　　　　　　　　　梅若秀成