展示車両に『傷』…文字書かれるなどの被害　京都鉄道博物館「こうした行為はやめて」（2023年6月19日）

展示された豪華寝台特急の車体に傷が見つかりました。

　（京都鉄道博物館　城市孝志副館長）
　「こちらのほうに、まず１か所ですね。１ｍにわたって数文字、書かれていた」

　車体に書かれた稚拙な文字。人の名前が書かれているようにも見えます。６月１８日午後３時ごろ、京都鉄道博物館に展示されていた豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の２つの車体の側面に、硬い物で塗装を削って書かれたとみられる、文字や線の傷が見つかりました。

　大阪から札幌までを２０時間あまりかけて結んだトワイライトエクスプレス。豪華な客室に食堂車など、圧巻の魅力で人気を博しました。しかし２０１５年、老朽化により、惜しまれながら現役を引退。その後、京都鉄道博物館に開業当時から展示されてきました。

　１９日も、その姿を一目見ようと施設を訪れる人の姿がありました。

　（来館者）
　「一度は乗りたかったと思っていた電車なんですけど、めちゃくちゃショックです。悲しいです。そんなことしてほしくないです」

　京都鉄道博物館では、５４両の「名車」が展示されていて、これまでにも車体への落書きや傷がつけられる被害は何度かあったといいますが、見て触って鉄道を楽しんでもらおうと、柵などは設けていません。

　（京都鉄道博物館　城市孝志副館長）
　「車両に傷をつけるとか、あるいは強引に写真を撮るといったことも社会問題化している状況もございますので、こういった行為はやめていただきたい」

　傷つけられた部分は、今後、塗装を塗り直すなどしてなるべく早く修復したいとしています。

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