【広島】年々進化する肺癌薬物療法 / 安佐市民病院WEB講演会【広島市立北部医療センター安佐市民病院】

2023年5月18日の安佐市民病院WEB講演会です。
演者：北口 聡一先生(広島市立北部医療センター安佐市民病院 腫瘍内科 主任部長)

ーーーーー抄録ーーーーー

肺がんの薬物療法では保険適応の新しい標準治療が毎年登場している。EGFR，ALK, ROS1, BRAF, MET, RET, KRAS, NTRKなど8つのドライバー遺伝子変異陽性症例（担当医は肺がん検体から遺伝子変異をできるだけ見つけることが重要！）は、分子標的薬が奏効し生存期間が明らかに延長する。遺伝子変異陰性症例は、免疫チェックポイント阻害剤（ICI）を中心に抗がん剤併用を考慮する。ICI単独でも永続的効果を示す症例があるが副作用は多彩でチーム医療が大切。手術前後の周術期にもICIや分子標的薬を用いた治療戦略が次々と登場しさらに根治を目指せる新時代となった。

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