養蚕に魅了され東京から北上市へ 美しい絹糸を紡ぐ 黄色い繭「みかんちゃん」を目玉商品に<岩手県> (23/03/05

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岩手県北上市和賀町にある夏油古民家カフェ「kobiru/小昼」は、元地域おこし協力隊のオーナーが経営する店。
地元を応援したいと、市内で活動する作家が作った手作りの商品が並んでいる。
その中に、シルクで作ったボディーケア用品があった。

kobiru/小昼 中村邦子さん
「(このボディーケア用品は)蚕が大好きで、蚕への愛は誰にも負けない。すごい情熱的な子が作っている。商品や作っている彼女を応援してあげたいという声も聞いている」

一体どんな人が作っているのか、工房を訪ねた。

東京都出身の松岡冴さん(29)は北上市で唯一の個人養蚕家で、蚕の飼育から商品づくりまで一貫して行っている。
松岡さんが養蚕に魅了されたのは大学生の頃、蚕との出会いは衝撃的だったようだ。

さらのき工房 松岡冴さん
「着物作ろうと思っているうちに養蚕に出会って、(大学の授業で)飼ってみようという話になりました。最初気持ち悪くて『ひ~』みたいな。触れないと思いました」

石橋美希アナウンサー
「最初から大好きっていうわけではなかったんですね」

さらのき工房 松岡冴さん
「全然全然、もうどうしようみたいな感じでした」

松岡さんは、蚕を育てながら学んでいくうちに奥深さを知り、卒業式には自分が育てた蚕の糸で織った着物で出席した。
その後、さらに養蚕への関心が強くなった松岡さんは、北上市の養蚕再興プロジェクトと出会い、岩手へ。
地域おこし協力隊として、蚕の餌となる桑の葉の管理から養蚕技術を一から学び、2022年の5月に独立した。
しかし、生き物相手の養蚕業で最初から納得できるものは作れなかったという。
それでも、松岡さんを奮い立たせるものとは。

さらのき工房 松岡冴さん
「色々こうやって応援してくれる人とか、手伝ってくれる人がいるから、なんとか色々頑張ろうと思うが多分ひとりだったら、もう東京帰ることになっていたかもしれない」

地元の人たちの協力を得ながら、年間で1万匹を育てるほどになった。

さらのき工房 松岡冴さん
「うちで育てている蚕の繭になります。これをゆでて、ふわふわにしたのがこちらです」

石橋美希アナウンサー
「ふわふわ!掴んでるか、掴んでないか、分からないくらい」

さらのき工房 松岡冴さん
「普通の場合は、これを紡ぎにして糸にしていくと紡糸という糸になる。うちは白い繭と黄色い”みかんちゃん”という繭を育てている」

石橋美希アナウンサー
「初めて見ました黄色の繭」

桑の葉に含まれるカロテン色素を体内に留める黄色い繭”黄繭(おうけん)”。
松岡さんは、この黄繭に着目した。
独立した時の目玉商品にしようと「みかんちゃん」と名付け、今では年間半数以上の飼育数となっている。

さらのき工房 松岡冴さん
「この黄色い繭を使った商品が『洗顔用パフ』と言って、手にはめて石鹸を付けて顔を洗うというボディーケア用品を作っています」

肌に悩みを持つ人たちに使ってほしいと誕生したブランド「サラシルク」。
シルクの成分が肌に潤いを与えつつ、汚れをしっかり落としてくれるという。
他にも、蚕が繭をつくる際、最初に出す「キビソ糸」という貴重な糸を使い、ひとつひとつ丁寧に手織りしたボディータオルは優しい肌触りが人気の商品だ。

桑の葉に合わせ、春から秋にかけて行われる養蚕。
蚕は桑の葉を食べ、脱皮をするため体を休める”眠”という状態を4回繰り返す。
25日ほどで約2ミリから8センチまで成長するという。

さらのき工房 松岡冴さん
「(蚕は)デリケート。1カ月ぐらいしか生きないんで、大事に育ててあげようっていうか大事にさせていただきますって感じの気持ちで」

さらのき工房 松岡冴さん
「『回転まぶし』は、お蚕さんが繭を作るためのタワーマンションみたいな感じだと思ってください。空いている(枠の)の中にお蚕さんが自分で入って自分の好きなところに繭を作るっていう形になっている」

石橋美希アナウンサー
「好きなところ、自分で選んでいくんですか?」

さらのき工房 松岡冴さん
「そうなんです。逆に自分の気に入ったところじゃないと入らなくて、ちょっとわがままな子たちなんで」

今や衰退の一途をたどる養蚕業だが、松岡さんは養蚕を身近にしたいと奮闘している。

さらのき工房 松岡冴さん
「”蚕にも人にも優しい養蚕”を目指していけたらなと思っている。私一代で終わりじゃないんで、2代目3代目がいてくれないと続きはしないんで。やりたいなと思ってもらえるような養蚕を目指していきたい」

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