「朝に想い、夜に省みる」大久保ゆう訳

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美しい言葉と心、前向きな思考。
ジェイムズ・アレン作/リリー・L・アレン編「朝に想い、夜に省みる」の朗読です。
朝と夜の2回、3日分を収録しました。
●テキスト出典/青空文庫(青空文庫、耕作員の皆様に心より感謝し使用させていただきます)
●著者/ジェイムズ・アレン James Allen
●編者/リリー・L・アレン編 Lily L. Allen
●翻訳者/大久保ゆう
●あとがき出典【※】翻訳者おおくぼゆう(青空文庫より)
●イラスト/Little Dream
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●効果音/効果音ラボ
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●声/動画作成/サムネ作成/こいでともか
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#自己啓発 #おおくぼゆう #ジェイムズアレン #小出朋加

+目次
己に打ち勝て
 さすればわかる
高みを目指せ
 自信を持つこと
最後に救われ
報われるのは
過ち悲しみ涙痛みに
生き抜いた者だ
ジェイムズ・アレン

まえがき
 本書『朝に想い、夜に省みる』へ選り抜くため、ジェイムズ・アレンの全著作を通読しているうち、私は、その1ページ1ページに真実味があると繰り返し何度も感じたものだった。誰もわからずとも、ほかならぬ私だけはこの作家のことを知っている。これまで長年、あらゆる姿の彼を見てきたのだ――仕事の時も余暇の時も、喜びの日も悲しみの日も、日だまりの中でも雲の中でも――だからこそ私はわかる、本書の文章が脳の空回りの産物でもなければ、他の本の孫引きでも寄せ集めでもない、自分の心に根ざした、しかるべき実感実体験があってのちに書かれたものなのだと。なればこそ、必ずやその言葉が使命を果たすはずと、このささやかな本をここに送り出そう――実体験に基づくからこそ心に迫るものがあるのだとして。毎日の瞑想に本書を用いれば、きっとその力を実感できるだろうし、幸せをその手につかめるはずである。それもやはり、本書がある人間の実体験から生まれたものであるからだ。
リリー・L・アレン

7日 朝

悪への意志、善への意志、どちらも
汝のうちにあるが、いずれを選ぶか?
汝、善悪なるもの、よく知り得る者、
いずれを愛し育み、いずれを滅すか?

汝の考え・行いは、汝が決めること。
心のあり様は、汝自身が作り得るぞ。
なりたいものになる力もまた汝の物。
真や愛、嘘恨み、汝いずれも成せる。


7日 夜

 道徳が人の心に伝えているのは、正しい行いとは個人の行動次第なのであって、人の考え振る舞うところからかけ離れたよくわからないものではけしてない、というわかりやすい真理なのである。
 気を鎮めて耐えることは、あとから習慣づけられるものだ。まずは頑張って、落ち着いた我慢強い物の考え方をつかむ、そのあと絶えずそれを意識して、「習与性成」、短期や怒気がすっかりなくなるまで、その考え方で普段を過ごしていけば、できるようになる。


8日 朝

 人は変わるも変わらないも自分次第だ。思考とは武器庫であり、そのなかでは自傷する凶器を造ったり、また喜び・自信・落ち着きといった幸せな住まいを自力で築ける道具をこしらえたりもできる。正しい考え方でちゃんと考えれば、人は高次の境地へと至れる。逆に、誤った考え方で間違って考えると、人は卑しい獣以下へと成り下がる。この両極端のあいだには、存在の鎖という徳の位階があるが、人はそのいずれにもなりうる存在なのだ。
 力・知・愛の化身として、そして己の思考の主として、あらゆる位階への鍵を有しているのだ。


8日 夜

 心の奥底に隠していようとも、いずれはどんな思いも、反作用という避けられない法則によって、はっきり形となって現実世界に現れる。
 いかなる魂も、その中身通りのものだ。中身と異なる魂にはどうあってもなれない。このことがわかれば、もう普遍的な神の掟をわかったも同然である。

 汝が世界を正したいと思うなら
その悪意・災いをみな打ち払いたいのなら
 世界じゅうの荒れ地に花を咲かせよ
わびしい荒野をバラの花園とせよ――
 そのあとでおのれを正すことだ。


9日 朝

 あなたの人生をつらくしているのがどんな苦境でも、自分のなかにある自浄と克己の力を養い用いることで、その境遇から脱して乗り越えることができる。
 澄んだ心の神々しい輝きの前では、すべての闇は消え去り、あらゆる雲が溶け去る。自らを制する者が宇宙を制するのだ。
 自分に打ち勝つ術をしっかり身につけ、信じることを支えに滅私の道を進み行く者は、最高の繁栄を手にし、いつまでもありあまるほどの喜びと幸せを得ること間違いなしである。


9日 夜

 物言わぬ思いの力こそ、困難を乗り越えさせ、あらゆる物事を実現に至らせる。考えることから森羅万象が生じるのだ。
 善という至高全能なるものをゆるぎなく信じることができる、そんな方向へと思いをすべて傾けられたなら、その善と手をつなぎ、おのれのなかにあるあらゆる邪なものを断ち切り破ることも実現できる。
 ただし、悪意を心のなかで拒むだけでは不十分である。日々精進し、悪を乗り越え、理解しなければならない。また善も心のなかで良しとするだけでは十分でない。たゆまぬ努力によって、善を我が物とし、悟らねばならぬ。


【※】ここより青空文庫出典/翻訳者「大久保ゆう」さんのあとがきとなります。
ーー是非ご覧くださいーー

【公爵夫人に自己啓発(モラル)、そしてタロット――訳者あとがきに代えて】
 この翻訳は、James Allen, Morning and Evening Thoughts, (ed: Lily L. Allen) 1909. の全訳である。底本には二〇〇七年のドーヴァー版を用いている。
 ジェームズ・アレン(一八六四―一九一二年)は、今でいうところの自己啓発本のライターである。一九〇三年の As a Man Thinketh を代表作とする当時の売れっ子作家であるが、彼の著作がヒットしたのも、彼の生きたヴィクトリア朝英国およびその直後の時代が過剰に〈教訓=モラル〉を求めた時代だったこととは無縁ではないだろう。
 ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(一八六五)には、どんな物事にも〈教訓〉を見出そうとする公爵夫人なるキャラクタが登場する。教えが欲しいあまりに一見何もないところからも無理矢理〈モラル〉を引き出そうとするその態度は、当時の社会の戯画化であるとも言える。
 アレンの書いたものはパンフレット程度の冊子であるが、今回訳したこの書は妻リリーがそうした数多くの冊子から章句を六二ヶ所抜き出し、一日から三一日まで朝夜の組み合わせにして一月分にまとめたものである。公爵夫人のようにいつも教訓が欲しい人物にとっては、日めくりするだけで朝と夜にモラルが得られるのだから、うってつけのものであったに相違ない。
 この形式は評判がよかったのか、数年後には Book of Meditations for Every Day in the Year / Meditations; A Year Book として、今度は三六六日一年分のものとなって現れ、近年の日本でも見られる相田みつをや松岡修造の日めくりカレンダーを先駆けるかたちとなっている。
 しかし心のサプリメント(ないし精神の栄養ドリンク)として日々の教訓を欲しがるならば、あるいは公爵夫人ならば三六六日でも足りないだろう。そうした常に自己啓発が欲しい人物には、ほぼ無限に教訓を得られる、読むたびに引き出せる〈モラル〉が変化するようなものこそ必要とされるのだ。
 であれば、『アリス』の公爵夫人の持つべきものとは、この書の刊行と同じ一九〇九年にライダー社から発売された『ウェイト版タロット』であるに違いない。引くたびにカードの配置が変わり、その偶然を必然として意味を解釈して、いつまでも永遠に教訓を引き出してゆけるのであれば、もはや公爵夫人は不満を持つこともない。当時流行の自己啓発もタロットも、同じ時代の産物であると考えれば文化史的な筋は通る。
 最後に、訳し方についてだが、現代でも自己啓発本として通用するよう、語彙選択をかなり一般化させてある。たとえば宗教的な点は今の世の〈スピリチュアル〉の言葉遣いに近づけてあるが、訳者本人にはアレンやニューソート、ないし自己啓発に他意はなく、それぞれにこの本を楽しんでいただければよいと思う。
翻訳の底本:James Allen (1909) "Morning and Evening Thoughts"
   上記の翻訳底本は、著作権が失効しています。
翻訳者:大久保ゆう

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