【ラス日】35周年そして旧ルック最終日の１日（2019年3月25日 TDL・TDS）

2019年3月25日。ディズニーランドの 35周年イベント最終日です。そして、我々キャラヲタにとっては、パークにおける大きな歴史的転換点とも言える最終日ともなりました。かねてより噂されてました、ミッキーさん及びミニーさんのお顔が新しくなる日に向けての最終日、つまり現行ルックにおける最終日でもあったのです。

現行ルック（以後、旧ルック）には、1993年に変更されたそうです。ディズニーランドが開園した 1983年から旧ルックは 10年間でしたが、旧ルックの継続期間は 26年という長期に渡るものでした。その長い歴史があるだけに、思い入れを寄せている人も多く、どうやって気持ちの整理をつけたらいいのか、戸惑っている方も多くいらっしゃいます。

ニュールックの登場は 2016年、上海ディズニーランドが開園した年でした。当時 SNS 上でも大きな話題になりましたが、まだ海外、つまり対岸の火事というぐらいの意識だったかと思います。その後、パリや香港、アナハイム、WDW と、徐々にニュールックへの変更が始まり、いよいよ残すは東京のみ。一部では旧ルックを「東京ルック」と呼ばれていたほど、ガラパゴス化していました。日本という島国は歴史的に見ても鎖国しかり携帯しかり、ガラパゴス化してしまう環境なのかもしれません。

旧ルック最後の砦とされていた東京ディズニーリゾートですが、いよいよその日、Ｘデーへのカウントダウンを意識されたのが、実は舞浜からでは無く旅行会社が出したパンフレットからでした…。そこに描かれたミキミニのイラストが、明らかにニュールックだったのです。その後、今日までの 2ヶ月少しという短い間に、海イースターを紹介した実写ニュールックの登場、CM、そしてキャストさんが漏らした「26日から全部変わります」発言などなど、キャラヲタが気持ちを整理する余裕も無く矢継ぎ早にニュールック包囲網が固められました。

ただ、ディズニーホテルでの結婚式、いわゆるフェアリーテイルウェディング（FTW）については、2019年度における予約分まで旧ルックだそうです。しかし、次年度のパンフレットは既にニュールックに切り替わっており、来年2020年でもって旧ルックは完全にこの世から消えてしまいます。

そして迎えた 3月25日。35週年のラス日であると同時に旧ルックの最終日。だからといって焦っても仕方ありません。気持ちが落ち着くなんて不可能なんですから、せめて限りある時間を目いっぱい使って旧ルックを写真に、動画に、そして肉眼に焼き付けていきたいと思いました。という 1日の行動です。

さすが 26年という歳月を経てきた旧ルックだけに、ニュールックへの変更には賛否両論でした。中には署名活動まで起こりました。しかし、一部では賛成派および反対派の過激な罵り合いもあったり、とても穏やかな終焉というわけにはいかなかったようです。人間の感覚が受け止めることですので「カワイイ」という人も居れば、そうでないと思う人も居ます。理屈では語れない部分でお互いにいがみ合っても何も生まれてこないのはわかっていますが、人類における繰り返されてきた、そして未だに繰り返している戦争の歴史があるように、人どうしが「いがみ合う」ことは避けられないものなのでしょう。

当方は、そういった混乱からは一歩身を引き、静かにその時を迎えております。現代の高度情報化社会は、現場に居ずとも、最新の情報を手元で入手することができます。幸か不幸か舞浜の、その全てを。「ワンマンは今年で終わるんやし、わんちゃん変わらへんのちゃう？」とか甘い考えでして、完全に切り替わりました。

しかし一方で、いわゆる「この日を境に一斉に切り替わる」というイベントを実施するには、それなりの準備期間が必要だったわけで、それがパーク全体ともなると多大なる苦労もあったのでは無いかと、運営側のことも察することもできます。例えばニュールックがいつから舞浜に入荷されたのかはわかりませんが、その段階から新旧ともに二重で管理する必要があります。それだけでも手間は倍ですよね。保管スペース然り。もちろん公式からニュールックという発表があったわけでは無いのですが、恐らく舞浜にとっては一大イベントだったのではないかと想像します。それが何事も無く無事に迎えられたのは、関係者の皆様方によるご尽力の賜物と思い、労をねぎらいたいきもちになります。

3月26日からは新しいお顔でミキミニが迎えてくれます。皆さんはどういうスタンスで接していきますでしょうか。当方は、まだ何も考えてません。まずは遠くから見る感じでしょうか。そのあと徐々にグリなどにも顔を出していく感じでしょうか。まだ何も考えれていません。