西谷文和 路上のラジオ 第169回「万博止めたら、維新も止まる。人・物・金を被災地へ」

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ゲスト: 藤永のぶよさん(おおさか市民ネットワーク代表)

「路上のラジオ」では、ずさんな開発計画や財務計画が次々と露わになり、国民の大きな怒りと不安を招いている大阪・関西万博やカジノIR建設について徹底取材を続けていますが、今回も、おおさか市民ネットワーク代表の藤永のぶよさんとともに、この問題に迫ります。岸田総理は、能登半島地震の甚大な被害においても、「現時点で、万博関連の資材調達等によって復興に具体的な支障が生じるとの情報には接していない」とか「来年4月からの開催に向け、オールジャパンで着実に準備を進めていく」などと豪語しているというのですから、呆れるばかりです。もはや完全に崩壊しているにも関わらず暴走しつづける大阪維新と国の愚かな夢洲開発を、市民の力で何としても中止にしたいと思います。

藤永さんは、様々な情報公開請求をする中で、万博とカジノの利権について追及しておられますが、その中で最近、夢洲の一部の土地の所有権が、大阪市ではなく、上組や山九といった民間企業であることがわかってきました。それも2014年にカジノ構想が決まる直前のことらしいのです。前半はまずこの問題からお届けします。ことほど左様に、夢洲にはいくつもの黒い利権が降り積もり、政治家や大企業を肥えさせ、一方で赤字のつけは市民に回るというのですからやりきれません。膨れ上がる建設費や運営費はもとより、藤永さんが「風を運ぶだけ」とおっしゃる地下鉄も大赤字、夢洲の本来の用途であるゴミ埋め立てができず、今後ごみ処理費の負担は市民へ向かうでしょう。そして何よりも活断層もある洋上の人工島なのに、防災計画が脆弱すぎて、地震や風水害が発生するなら、危険極まりないといいます。20万人が逃げ場を失い、しかも水と食料は3日分の備蓄しかないともいいます。PCB・ダイオキシン・水銀など有害物質もたっぷり埋まっている危険な島に、わざわざ巨額の予算を組んで子どもたちを学校行事で連れて行くというのですから、まさに学徒動員、命を危険にさらす犯罪的行為といえそうです。そういったバカげた行政をごり押しするのが大阪維新です。吉村府知事のパーティ券収入疑惑も浮上、吉本興業の松本人志は万博アンバサダー降板。更に番組後半では、維新と吉本によって失われた大阪府市の10年について言及します。「路上のラジオ」第169回、今回も最後までどうぞごゆっくりとお付き合いください。

<番組でご紹介したイベント>
「夢洲カジノ公聴会」
2月24日(土)12時~15時 於:茨木市福祉会館(オークシアター)/資料代500円

「万博やめて!カジノもやめて!今と明日の暮らしを考える」
<トークショー> 日本城タクシー株式会社社長・坂本篤紀さん×西谷文和
2月24日(土)(同じ日です)18時30分~ 於:大阪市立住吉区民センター小ホール/資料代500円

00:03 前枠 TM~
04:33 前半 Jingle~
31:57 後半 Jingle~
55:26 後枠 ETM~
57:00 アナ尻
60:00 曲尻

「万博崩壊・どこが身を切る改革か!」西谷文和・内田樹・金子勝・たつみコータロー・他著(せせらぎ出版)
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