初登庁の豊橋市長「新アリーナ建設中止手続きを指示」 三遠ネオフェニックス「豊橋に必要」訴える (24/11/18

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愛知県豊橋市の長坂尚登新市長が、18日に初登庁しました。市長選で中止を掲げた新アリーナの建設計画について、新たな動きも。

 17日付で市長に就任した長坂尚登氏。18日朝、職員に拍手で迎えられ初登庁しました。
 
 長坂新市長が、肝いりの公約として掲げているのが、新アリーナ建設の中止です。
 
 前市長が豊橋公園で進めてきた新アリーナ建設計画では、30年間の維持管理費を含め約230億円の事業費を見込んでいます。
 
 幹部職員に向けた訓話では、計画中止に向け困難が予想されるためか、こんな話をーー。

「私が頭を下げることで市民のためになったり、何かが前に進んだり解決するのであれば、私のことをどんどん使ってください。皆さんの頭は考えるためにあります。できない理由を探すのではなく、できる方法を見いだすため、市民のために脳に汗をかいてください」(豊橋市 長坂尚登 新市長)

 長坂新市長の計画中止の意向に揺れているのが、豊橋市に拠点を置くプロバスケチーム「三遠ネオフェニックス」です。

 再来年にリーグが再編され、トップリーグ「Bリーグ・プレミア」への参入が決まっていますが、条件の一つに「一定の基準を満たしたアリーナの確保」があります。

「新しい市長は契約解除というか、作らないという方向性になってくると、少し条件がクリアできない。このチームが残るために請願書を集めて、なんとか豊橋でできるようにと今動いている」(フェニックス 水野晃 社長)

浜松市長はホーム移転に期待感

 そんな中、チームがホームアリーナの一つとして使用している「浜松アリーナ」がある浜松市の中野市長が15日にこんな発言をーー。

「フェニックスのみなさんと連携を取りながら、もしこちらに軸足を移されるようなことが仮にあれば、喜んで受け入れさせていただきたいと思う」(浜松市 中野祐介 市長)

 しかしーー。

「浜松と交渉も一切してないし、浜松で建てるという話も会社の誰からも声が出ていないし、豊橋市でこのチームが残っていくために署名活動を始め、豊橋に必要なんだという話をさせていただくというところ」(水野社長)
 
 午後の会見で長坂新市長はーー。

「新アリーナについては先ほど、契約解除に向け手続きに入るように指示をしました。今後のスケジュールについては、豊橋市からまずは契約の相手方に対して何らかの文書を出す。(契約解除に向けた)スケジュールについては具体的に示せるものは今はない」(長坂市長)

 また、契約解除の際にかかる損失補償の額についても、現時点では把握していないということです。

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