みずがき山自然公園 キャンプ場|A story of Canping in the RAIN

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激しい雨でハイキングを中断せざるを得ない。
ピークハントのない登山は意味がないだろうか。

雨の匂い。

そうだ。ずっと雨の匂いがしている。

むせるような草いきれの中に。
遠雷の中に。
寂し気に鳴く鹿たちの声の中に。



匂いについては、映像では届けられなくて残念です。

今回は、瑞牆山へ参りました。

瑞牆山は、富士見小屋からのルートで何度も登っていますが、まだ歩いたことのない、カンマンボロン経由のバリエーションルートに興味を持つようになりました。

山梨市はこのルートに力を入れて整備していると聞きます。

なので行ってみると、大変歩きやすく整備された道が広がっていました。
新たな道を歩く喜びは、既知の山でも新鮮な気持ちをもたらします。

このルートにはカンマンボロンという神秘的な場所が存在します。

大きな岩壁に刻まれた梵字(ハーン)。

その起源や作者については不明ですが、修験者たちが手作業で刻んだ可能性が高いと言われています。
テクノロジーもない遠い昔、山岳信仰の中で何が彼らを駆り立て、どのような思いが込められたのか、想像するだけで胸が躍ります。

富士山頂と御前崎の気温差が20度以上になると、関東甲信の山々では雷雨となるそうです。
この週末は、予報を見る限り、安心して行ける山にはどこもない感じでした。

しかし、前回の山行からしばらく時間が経ってしまったので、これは、私のエゴですが...どうしても山に行きたい欲求がおさえられませんでした。

そこで、少しでも安全を確保するために、避難小屋か山小屋などの屋根のある小屋に泊まるか、またはベースキャンプ的に車を近くに置いてテント泊するかと悩んで、みずがき自然公園でテント泊することにしました。

このキャンプ場は、非常に利便性の高いキャンプ場で、予約も不要です。チェックイン、アウトが管理棟の営業時間外であれば、ポストにお金を置いておけばよいということになっています。
そして1張・1,500円という破格値。

管理棟のトイレは屋内ですので、とても清潔なトイレを使用することができ、また炊事場の水も自由に使えます。熊の出没も多いところなので、周囲に電気柵が設置されているのと、夜も獣除けの発砲音がしていました。オートキャンプ場で、食べ物の匂いが強くしていますので、事故を防ぐためには必要な措置かなと思います。

公共交通機関で東京を朝に出て、韮崎でレンタカーを借りました。
現地到着は10時ごろ。
朝から移動だと、どうしても登山の開始が遅くなってしまうのですが、予報としては、14時くらいまではもちそうだったので、そうすると約4時間か...
山頂を踏むのは無理としても、カンマンボロンを越えて大日岩に出るところぐらいまで
行けないかなぁと考えていました。

ところが実際には、11時には遠雷が響き始め、正午にはゲリラ豪雨となりました。

せめてカンマンボロンまでは行きたい...と思うエゴとの闘い。

急激に暗くなる森の中で、葛藤します。

もう、ほんの目と鼻の先にカンマンボロンがあるというのに。

カンマンボロンがある場所の少し手前くらいから、急傾斜になります。
まあ、それが瑞牆山らしい険しさということにはなるのですが、激しい雨で登山道は、瞬時に滝のようになりました。

もはや、数メートル先も雨で霞んで見えません。きっとあの岩の向こうがそうなんだろうな、というところで折り返しを決めました。そうして、車の中に逃げ込む間、雨具は何の役にも立たないほどで、この山行は動画にならなかった、と考えていました。

午後は雷雨でも午前中は晴れている...そんな日々がずっと続きます。

夏まっさかりですが、どこかもう夏の終わりを予感させるような気配があります。
夏が疲れて大きなあくびをするかのような、けだるい夏の日です。

そうして一夜を過ごし、期待もしていなかった東の空が、赤々と染まっていき、今日という一日がこんなにも清涼に始まるのだというのを見たときに、次第に私の気持ちは、人生においてもYouTubeにおいてもうまくいくことだけが目的だろうか、という思いに傾いていきました。

失敗もそのままでいいんじゃない?

これらの瞬間の積み重ねこそが、私たちの人生に美と喜びをもたらすのだと思います。
その中では、「成功」というのは一時的で、その過程や経験こそが本当の価値を持つのかもしれません。

また、このルートをチャレンジしようと思います。
その日が待ちきれないような気持ちです。

そうそう。翌朝立ち寄ったみずがきダムの管理人さんの話によると、一時間で40mmもの雨が降ったそうです。


撮影日:8月19日(土)・20日(日)

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