【刀剣博物館で知る日本刀】いにしえの刀、その美しさの謎

2020年10月放送作品（ガリレオX第233回放送「中性子とミュオンで透視！日本刀の謎にせまる先端科学」取材時のインタビューより）

　約800年前の鎌倉時代の刀が、朽ち果てることなくいまだ光り輝いていることの不思議。そして、たたら製鉄で作られた鉄を、折り返し鍛錬しなければ、美しいさまざまな刃文が刀身に現れることがないことの不思議。日本刀とは、単なる鉄の武器ではなく、美術工芸品にまで高められた特異な存在だ。大きくわけて日本刀は、江戸時代以降のものを新刀、江戸時代より前のものを古刀と呼ぶ。刀剣博物館の石井彰主任学芸員によれば、こと刃文の美しさについては鎌倉時代の古刀が絶頂期で、現代の刀鍛冶もそれを超えられないという。それが日本刀の大きな謎のひとつだというのだ。どうすれば鎌倉時代の古刀に近づけるのか、これまで多くの刀匠が試行錯誤を重ねてきたが、答えは出ていない。謎を解く鍵は何なのか、原材料なのか、鍛錬の仕方なのか、それとも焼入れ技術なのか、皆が知りたがっている。

取材先
石井彰さん（刀剣博物館）

00:23 実戦の傷が残る刀
00:51 800年前の刀
01:18 武器以上の美
02:06 日本刀の材料と作刀法
02:30 現代の鉄では日本刀は作れない？
03:06 江戸より前の古刀の魅力
04:01 鎌倉時代の古刀こそ至高
04:57 日本刀をもっと楽しむには？
05:44 刀剣博物館へのいざない
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＜『ガリレオX』番組ウェブサイト＞
http://web-wac.co.jp/program/galileo_x/

使用曲
Ninja Muzik Tokyo / Audiostock

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