日本キリスト教団六ツ川教会 ローズンゲン釈義黙想(2024/7/4)

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2024年7月4日(木)

【旧約聖書】
幸いな者、弱い者を思いやる人は。災いの日に、主はその人を救い出してくださる。詩41:2(協)

【新約聖書】
善い行いと施しとを忘れてはなりません。このようないけにえこそ、神は喜ばれるのです。ヘブ13:16(協)

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「ローズンゲン釈義黙想」は、日本キリスト教団六ツ川教会の会員向けのメッセージです。
日々、御言葉を聞くことができるように毎朝5時に更新します。
「公開」設定にしていますので、六ツ川教会の教会員でない方も、ご関心のある方はどうぞ自由にご活用ください。

釈義黙想の後に、呼吸と沈黙の時間があります。
ヨガのトレーニングから学んだ呼吸法のごく基本的な方法を取り入れています。
御言葉を聞き、呼吸と姿勢を整えて、良い一日の始まりとなりますように。
どうぞ今日も笑顔でお過ごしください。

使用しているテキストは『日々の聖句 Losungen2024』(ベテスダ奉仕女母の家出版部、2023年)です。全国のキリスト教書店でお求めいただくことができます。税込み1,400円です。

*ローズンゲンで指定された場所以外は、聖書協会共同訳聖書のテキストを用いています。

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 スタジオ・ジブリの作品のなかに、魔女の宅急便という作品があります。主人公は13歳の魔女であるキキ、実家を離れて一人暮らしをする物語ですが、自分で住む場所を見つけて、仕事を見つけて生活していかなければなりません。キキは偶然、パン屋のおソノさんという女性と出会って、パン屋さんの空いている部屋を借りることができ、そしてパン屋で宅配の仕事をし始めます。ある日の宅配で大雨に降られ、ずぶ濡れになってひどい風邪を引いてしまいます。そのとき、おソノさんがキキのためにミルク粥を作ったり、身の回りの世話をしてくれます。部屋の窓を開けて、そしておソノさんが部屋を出ようとするとき、キキは「おソノさん」と呼びかけ、「何」と返事があると、「ううん、何でもない」と言います。映画では特に重要なシーンではないのですが、この何ということのないやり取りに、私自身は何か感じるものがありました。初めて親元を離れ、誰も知り合いのいないところで生活をし始め、初めて仕事をし始めた13歳、ずっと気が張っていたでしょう。そして体調を崩し、ひどい風邪をひいて、自分一人で何もできなくなった。そのとき、助けてくれる人がいる。私は一人じゃない。救われた気持ちだったのではないでしょうか。つい名前を呼びたくなったのは、張り詰めた心が緩んで、安心感と感謝が混ざったような気持ちの言葉のように感じます。

 旧約の詩人は歌います。「幸いな者、弱い者を思いやる人は。災いの日に、主はその人を救い出してくださる。」病気の人、自分のことができなくなってきた人、社会的に阻害されている人、そのような人々を思いやる人は、神さまの救いに与ることができると、詩人は言います。私たちもいつまでも元気という訳にはいきません。人の世話にならなければ生きていけない日が来る可能性があります。気を張り詰めて人生を歩み、倒れたときに、当たり前のように世話をしてくれる人がいる。それは、自分自身がそのような生き方、弱い者、弱った者を思いやる生き方をしていなければ難しいでしょう。ヘブライ人への手紙13章16節にはこのように書かれていました。「善い行いと施しとを忘れてはなりません。このようないけにえこそ、神は喜ばれるのです。」弱い者を思いやることを忘れてはならない。それは自分が弱い者となったとき、痛切に感じるはずです。自分が倒れたときに、救ってくれる方がいる。そのとき、救われた安心感と、神さまへの感謝の心で、そっと小さな声で「神さま」と、神さまの名前を呼ぶことができるのです。

日本キリスト教団六ツ川教会牧師  桐藤 薫

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