小泉八雲熊本旧居【文化財課】

小泉八雲熊本旧居（熊本市中央区安政町２－６）の紹介動画です。
「耳なし芳一」や「雪女」といった日本を代表する怪談の著者として知られる小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）。
1850年6月27日にギリシャ西部のレフカダ島で生まれたハーンは、2歳の時にアイルランドに移り、その後イギリスとフランスでカトリックの教育を受け、それに疑念を抱きます。
16歳の時、遊戯中に左目を失明。19歳の時、父母に代わって八雲を養育した大叔母が破産したことから、単身、アメリカに移民。
ニューオーリンズ時代に万博で出会った日本文化、ニューヨークで読んだ英訳『古事記』（一般に現存する日本最古の歴史書で、日本の神話）などの影響で来日を決意し、1890年4月に日本の土を踏みます。
1891年11月、熊本大学の前身である第五高等中学校（1894年第五高等学校と改称）の英語教師として島根の松江中学校から赴任し、1894年10月までの3年間を熊本で暮らしました。
熊本に来て最初に住んだ家が熊本市中央区手取本町３４番地にあったこの家であり、この家を借りるにあたって、ハーンは特別に注文して神棚を設けました。
毎朝神棚に拍手を打って礼拝し、人力車で学校に通うなど、日本の心を深く愛していたと言われています。
その後、神戸クロニクル社の勤務を経て、1896年9月から帝国大学文科大学講師として英文学を講じます。
日本を世界に紹介した「知られぬ日本の面影」「東の国から」などの著書は熊本での生活から生み出されたもので、熊本での生活が彼の作品に大きな影響を与えたのは間違いありません。
八雲は日本人女性を妻に持ち、長男も熊本で誕生。最初の1年間を過ごした家が記念館となっています。