久松(宮古島)シーシャガウガウ(子ども獅子舞)/ Hisamatsu (Miyako Island), Children's Lion Dance on the full moon

Описание к видео 久松(宮古島)シーシャガウガウ(子ども獅子舞)/ Hisamatsu (Miyako Island), Children's Lion Dance on the full moon

研究代表:藤田ラウンド幸世 Principal Investigator: Sachiyo Fujita-Round
撮影・編集:服部かつゆき Visualization: Katsuyuki Hattori
著作権:2024©藤田ラウンド幸世・服部かつゆき
協力:久貝自治会、久松青年会(久貝)、久松地区のみなさま、久松小学校・久松中学校の先生方
撮影日:2023年9月29日 十五夜/ Filmed on September 29th, 2023 on the night of the 15th day in lunar calendar

宮古島市の久松地区には、ハーリー(海神祭)の時に行われる久松の獅子舞という宮古島市の無形の民俗文化財があります。   • 久松の獅子舞 Hisamatsu Lion Dance(沖縄県宮古島市久松...  

「シーサー」は伝説の獅子で、インド地域で話されていたサンスクリット語のライオン、「シンハー」、もしくは、中国語の「獅子」を、沖縄語で「シーサー」「シーシー」などと発音したものであると言われています。先島諸島では、沖縄本島の沖縄語の「シーサー」ではなく、「シィーシィー」、「シーシ-」、「シーシャ」といい、宮古島では「シーシャ」と発音します。

ハーリー(海神祭)の久松の獅子舞は、現在では、久松青年会が担っていますが、久松にはもう一つの獅子舞があります。それが、旧暦8月15日の十五夜に行われるシーシャガウガウ(子ども獅子舞)です。これは戦後、1950年代から盛んになったものであると藤田ラウンドの聞き取り調査でわかってきました。それ以前の、1950年から前に生まれた子ども時代を過ごした人たちにとっての十五夜の子どもたちの楽しみは、子どもたちが集落の班ごとに自分たちの基地となる「棚」と呼ばれる空き地に作った場所で寝泊まりをしていたことを記憶しています。

最近では、久松方言で口上のような挨拶や唄を唄う子どもたちは少ないのが現状です。そこで、シーシャガウガウが盛んだった1960年代後半生まれの子どもたちであった人たちがそれを残したいと希望し、研究者と協働し、子どもシーシャガウガウで唄っていた唄を記録し、日本語訳をつけました。

この唄の記録を用いて、2024年9月に改めて、久松小学校と久松中学校で久貝地区公民館館長と研究者の藤田ラウンドが協働して伝承する試みを行ないました。宮古語久松方言での子どもシーシャガウガウが今後、広がるように試みたささやかな試みです。

旧暦八月十五日に行うシーシャガウガウ、子ども獅子舞
沖縄県宮古島市久松シーシャガウガウの口上(久貝篇)
口上の記憶:久貝自治会の役員の方々
文字起こし・翻訳・文責:藤田ラウンド幸世

注)挨拶の中の①と②は年代や場所によってそれぞれ使われるので、ここでは並べておく。

挨拶(あいさつ)
じんまる かにまる      いっぱいのお金(かね)と幸福(こうふく)を
① ゆし んめんどぉ      持(も)ってきたよ〜
② かたみ くすんどぉ     肩(かた)に担(かつ)いできたよ〜

入場(にゅうじょう)

ににゅーてぃ シーサ     眠(ねむ)っている獅子(しし)
うきうてぃ ます°ふぁい    起(お)きて、ご飯(はん)を食(た)べて
おほっほ いひっひ おほっほ いひっひ


あかます°ふぁいみる 赤飯(せきはん)を 食(た)べてみて、
す°す°ます° ふぁいみる 白(しろ)いご飯(はん)を 食(た)べてみて、
おほっほ いひっひ おほっほ いひっひ


くとぅすまい うやき 今年(ことし)も裕福(ゆうふく)
やーにまい うやき 来年(らいねん)も裕福(ゆうふく)
おほっほ いひっひ    おほっほ いひっひ

4 
ちょいちょいちょいちょい ほらほらほらほら

宮古語久松方言の語の意味

じん お金
かに 金属、硬貨
まる (名詞につける文末表現)

① ゆし  寄せて、持って
んめんどぉ きたよ〜(「どぉ」は丁寧ではなく、ぞんざいな言い方)

② かたみ 肩に
くすんどぉ 担いできたよ〜

ににゅーてぃ  眠っている
シーサ 獅子
うきうてぃ  起きて
(うきる 起きる)
ます° ご飯
ふぁい 食べなさい

あかます° 赤米を 
ふぁいみる 食べてごらん
す°す°ます°  白米

くとぅす   今年
くとぅすまい 今年も
うやき 豊か、お金持ち、豊漁、大漁、豊作
やーに 来年
やーにまい 来年も

ちょいちょいちょいちょい ほらほらほらほら、だんだん落ち着いて

謝辞: 
久貝自治会の役員の皆様方には口上を教えていただき感謝申し上げます。特に、今回の口上に関しては、松原森久さん、砂川和司さんに詳しく教えていただき、ご協力いただきました。

(文責:藤田ラウンド幸世、大東文化大学特任准教授、リングアパックス・アジア理事:2024年9月4日 / Sachiyo FUJITA-ROUND, Daito Bunka University, Lingugapax Asia)

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