【ＳＤＧｓ】「男女格差がない国の女の子たちが描く将来」

シリーズＳＤＧｓです。今週は「地球を笑顔にするウィーク」として持続可能な社会への取り組みをお伝えします。きょうは北欧アイスランド、男女格差がない世界ランキングで１２年連続１位を誇る国です。女の子たちが将来、子育てしながら働く未来を当たり前に描ける社会を取材しました。

　ここはアイスランドの高校。この日、日本の高校では、あまり聞かれない授業が行われていました。

先生
　「アイスランドでの男女平等を進めるためには具体的にどんなことが必要だと思いますか」

　「女性の社会進出」についての授業です。

記者
　「アイスランドでは大学までの全ての教育課程でジェンダー平等を教えることがすすめられていて、こちらの学校では、ほぼ毎日、授業が行われています」

　１７歳のヨウニナ・インギさん。将来の夢は教師です。

ヨウニナさん
　「みんなが学ぶことを手助けしたいし、ジェンダーのことも教えたいのです」

　ヨウニナさんのような若い女性たちが希望をもって将来を描けるアイスランド。一体どんな社会なのでしょうか。

　とある保険会社の幹部会議にお邪魔すると・・・幹部４人のうち、 社長を除く３人は全員子育て中の女性です。

役員
　「男女平等な状況で育ってきたので、違和感なく社会に出ることができました」

　従業員５０人以上の企業は、役員のジェンダー比率を男女それぞれ４割以上とすることが法律で決まっています。若い女性にとって会社の経営は身近な選択肢なのです。さらに・・・

スナイビュールヌさん
　「どちらかというと私が料理、妻が洗い物の担当です。妻より私のほうが料理好きですね」

　会社員のスナイビュールヌさん（３７）は最近まで半年間の育児休暇をとって娘の世話をしていました。共働きの妻は現在、２人目の子どもを妊娠中です。

スナイビュールヌさん
　「こういう育休制度がなければ、もう１人、子どもを育てるなんて想像できません」

　実はアイスランドの男性の「育休」の取得率は日本の１２％あまりに対して、７割を超えています。育休の期間中は国の「産休・育休基金」から給与の８割が支給されます。アイスランドの女の子は、将来、パートナーと育児をしながら仕事をする環境が整っているのです。

ヨウニナさん
　「女性も望みさえすれば働けるのが、この国の素晴らしいところです。アイスランドは男女平等の点で世界的に先んじています」

　ここでは若い女性が社会進出の夢を描ける社会と、それをサポートする国の制度がしっかり存在しています。（02日11:46）

#男女格差 #アイスランド #ＳＤＧｓ #tbs

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