「黒革の手帖」第一章【公式】(1984年/主演:大谷直子/全37章) ※第二章も無料公開中

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「黒革の手帖」(1984年/主演:大谷直子/全37章)
スタッフ
原作:松本清張
脚本:柴英三郎、田上雄、鶴島光重、田口耕三
監督:富本壮吉、番匠義彰、広瀬嚢
音楽:鏑木創
キャスト
大谷直子、奈良富士子、宮下順子、潮 哲也、谷 啓、戸浦六宏、梅津栄、本阿弥周子、御木本伸介ほか
ナレーション:鈴木瑞穂
製作:松竹、霧プロダクション、TBS/初回放送:1984年1月5日~2月24日  🄫松竹

「黒革の手帖」は、日本の推理小説の第一人者・松本清張の、『ゼロの焦点』『点と線』『砂の器』などと並ぶ代表作品のひとつ。支店勤務の地味な女性銀行員が、数々の架空名義の隠し口座に不正に預金されていた巨額の金を横領し、銀座のクラブのママに転身、魑魅魍魎が跳梁跋扈する夜の銀座を、むき出しの野心と不屈の闘志を武器に次々と獲物を狙い仕留め、度々ピンチに追い込まれながらもたくましくのし上がってゆく姿を描いた、ノンストップ・ジェットコースター・ピカレスク・サスペンス。1982年、1984年、1996年、2004年、2017年の計5回に渡りTVドラマ化されていることが、その原作力の高さと人気ぶりを物語っている。
 一般的には、2004年に米倉涼子主演で連続ドラマ化され高視聴率を記録したシリーズで認知が飛躍的に大きく広がったと言える本作、最初に連続ドラマ化された山本陽子主演、田村正和、三國連太郎、ハナ肇、萬田久子、吉行和子ら豪華キャスト競演による1982年放送版(全6話)が、一昨年2022年に初配信され大きな話題となったのも記憶に新しい。なお、その第1話・第2話は、当チャンネルで常時無料公開となっている。ちなみに主人公のヒロイン(原口元子)を、先述した米倉涼子、山本陽子の他に、これまで大谷直子、浅野ゆう子、武井咲が演じている。
 そして、このたび第1話と第2話が無料公開となったのは、2回目のドラマ化である1984年放送版・全37話だ。主演は、NHK連続テレビ小説や大河ドラマ、鈴木清順監督『ツィゴイネルワイゼン』主演などで活躍していた実力派の大谷直子。歴代主人公を演じた上述の俳優たちとは一風違った、可憐で清純な美しさをベースに、気弱で不安げ、物憂げな表情がむしろ強烈な印象を残し、物語が進展するに従って煌びやかな美しさへと変貌する様が圧巻。共演陣に、奈良富士子、宮下順子、潮哲也、谷啓、戸浦六宏ら癖のある実力派が集結、濃厚な演技の応酬が見もの。

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第一章 ストーリー
東和銀行津田沼北支店の女性行員・原口元子は、ベテランとして業務をこなす一方、夜は銀座のクラブ「燭台」で新人ホステス「春江」として働いていた。元子は、ホステスをステップに生き方を変える夢を抱いていた。支店長から役職昇進を打診される一方、500万円を預けに来た看護師・中岡市子の架空名義口座での処理を元子は任せられる。次に浜中が架空名義口座での預金を求め、元子が対応するが、浜中から交際を迫られる事態に直面する。

※第二章も無料公開中

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