スマホやゲームで増える子どもの睡眠不足、どうする? 記憶力低下の心配も… (23/02/16

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子どもの成長に欠かせない睡眠不足が続くと様々な影響があるようです。太りやすくなったり、記憶力低下の心配も――


 Q.(睡眠は)足りていると思う?
「足りてる!」(子ども)
「親は思いません!」(母)

 街頭インタビューで出会った、丹羽(にわ)さん親子。5人のお子さんがいる7人家族です。

 「時々(学校の)基礎学は寝てる」(長女 紗弥さん)
「起きなさい」(妹 紗來さん)

Q.学校で寝てるの?
「寝てます」(紗弥さん)

 授業中に寝てしまうことがあるという小学5年生の長女 紗弥さん。

 毎晩、9時半から10時半に寝室に行っています。

「おやすみ~」とベッドに入りましたが、すぐに眠ることはなく枕元から取り出したのは“”タブレット”! 1時間ほど動画を見たりしていました。

 夜11時過ぎ――

 今度は布団の中に忍ばせていたスイッチを取り出しゲーム開始!真っ暗い部屋の中、その後もやり続け――

 眠りについたのは深夜0時過ぎ。

 紗弥さんの平均睡眠時間は、約6時間だといいます。

 Q.お子さんの睡眠時間どう思う?(記者)
 「少ないと思う。8時間以上寝てほしい」(母 莉沙さん)

「8時間以上睡眠をとっている」小学生は減少傾向

 全国の小学5年生、中学2年生の約200万人を対象にした、国の調査によると――

 1日の睡眠時間が「9時間未満」と答えた小学生がおよそ6割。

 また、「8時間以上睡眠をとっている」小学生は、年々減少傾向にあります。

「毎日何時くらいに寝てる?」(鈴木アナ)
「(深夜)2時くらいです」(受験生 中学3年生)

「2時!?なぜそんなに遅くなる?」(鈴木アナ)
「ゲームとか...。あっ勉強です!」(受験生 中学3年生)
「もっと早く寝てほしいけど勉強もしてほしいし、ちょっと難しい」(母親)

睡眠時間減少の原因はスマホやゲームのディスプレイの影響

 子どもの睡眠について研究を続けている東京工業大学の駒田陽子教授。高校生の子を持つ母親です。

「 (子どもの睡眠時間減少の)大きな原因としては、スマホやゲームなどのタブレット、ディスプレイの影響があると思う。夜の時間帯に明るい光を見てしまうと、体内時計が乱れてしまう子どもの方が目の光の透過度が高いので、より光の影響を受けるというのが分かっている」(東京工業大学 駒田陽子教授)

「小さな乳幼児から高校生まで、それぞれどれくらい寝るのがいい?」

『アメリカの睡眠医学会が認証している数値だと、小学生だと9~12時間、中高校生は8~10時間、3~5歳、幼稚園児だと10~13時間の睡眠時間が必要だと提唱している。これは各成長時期における、睡眠時間に関する疫学調査や生理学的な研究に基づいて、体・心の機能の回復や、成長に必要な睡眠時間を算出したもので多くの国で参考にしている推奨基準です。睡眠時間が不足することによって、体や心、そして脳には様々な影響が出てくると分かっている」(駒田教授)

子どもが太りやすくなるリスクも

 睡眠不足による、子どもの体、脳、心に対する影響、それぞれについて教えてもらいました。

 まずは「体」です。

「睡眠が不足すると、子どもが太りやすくなるということがあります」(駒田教授)

「起きて活動しているとエネルギーを消費するから痩せるのでは?と考えがちだが、睡眠が不足してくると、私たちの体内で食欲を亢進させる「グレリン」というホルモンがたくさん分泌されるようになる。逆に食欲を抑える「レプチン」というホルモンは抑えられてくるので、睡眠が不足すると食欲が亢進してたくさん物を食べてしまうことから、太りやすくなったり、様々な病気につながることが分かっている」(駒田教授)

「夜更かししてしまってる時は、夜中に無性にお腹がすいたりしますもんね」(鈴木アナ)

記憶力の低下も

 続いて、「脳」への影響は――

「睡眠が不足すると、記憶力が低下して、成績が悪くなります」(駒田教授)

 高校生8000人に行ったノルウェーの調査(2012年)によると、夜11時以降、寝る時間が遅いほど、成績が悪くなったという結果が出たといいます。

「勉強時間のために睡眠時間を減らすというのは、勉強の観点からみたら逆効果になりかねない??」(鈴木アナ)

「そうですね。私たちは眠っている間に頭の中が整理されて記憶が定着するといったことが行われている。なので睡眠時間を削って勉強をすると記憶しづらくなったり意欲がわかなくなったり、学習の効果が下がってくるということになります」(駒田教授)

昼休みの“シエスタ”ですっきり

 勉強の効率を上げるためにも必要な睡眠。

「思春期以降は昼間の眠気が出てくる時間帯に、少し眠っておくことで、より午後の仕事・勉強を効率的にすることが出来るということが分かっている」(駒田教授)

 その「昼寝」タイムを実践しているのが、岐阜県大垣市の北中学校です。

「シエスタが始まりました。準備が出来た人からゆっくり休みましょう」(放送委員)

 毎週水曜日のお昼休憩の10分間に、「シエスタ」と呼ばれる「昼寝」を全学年で取り入れています。

「シエスタがあることで午後の授業では、気持ちを切り替えて集中力を上げて授業に挑むことが出来ている」(3年生)

イライラや落ち込みも

「日本のデータでも睡眠時間が、高校生だと8時間くらい撮れている子どもが最も気持ちの安定度が高く、それより短くてもあまり長くても、気持ちの落ち込み度が高いということが示されている」(駒田教授)

 また、小学5年生と6年生を対象に文科省が実施した調査では、寝る時刻が遅くなるにつれ、「何でもないのにイライラする」と回答する子どもの割合が増加。

「自分のことが好き」と回答する子どもの割合は減少しました。

睡眠不足か見分けるポイントは

 子どもの成長に欠かせない「睡眠」。

 子どもが睡眠不足かどうかを見分けるポイントは――

「1つは、平日と休日で睡眠の時間が変わっているような場合。例えば休みの日は睡眠時間が2時間くらい長くなってしまうような場合は、平日の睡眠時間が足りていないと判断することができる。また、朝起きたばかりは眠気が強いが、朝起きて朝ごはん食べてしばらくすると眠気がだんだん下がってくる。なので午前9~10時に眠いという場合には、普段の睡眠時間が足りてないと判断できる。睡眠というのは子どもの成長や発達になくてはならないもの、生きるために必須の物なので、まず睡眠時間を確保するというところがとても大事だと認識していただけると良いなと思う」(駒田教授)

(2月16日15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)

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