中国国民に真実を…福島を取材する中国人ジャーナリスト (2023年10月13日)

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東京電力・福島第一原発の処理水の放出が始まってもうすぐ2か月です。8月の放出直後には、中国からの嫌がらせ電話が相次ぎました。事実に基づかない主張を続ける中国ですが、中国国民に、福島の今と真実を伝えようと取材を続ける1人の中国人男性がいます。

福島第一原発の処理水の海洋放出が始まってから、福島県内や全国各地で相次いだ「中国からの迷惑電話」。嫌がらせは処理水とは直接、関係のない飲食業や観光業だけでなく、市民生活レベルにまで影響が広がっていました。

そんな嫌がらせ電話が始まってから2週間が経った9月9日。同じく被害にあった二本松市のラーメン店に1人の男性が足を運びました。

■王志安さん
「迷惑電話がかかってきたとき、どのように対応しましたか?」

■被害に遭ったラーメン店
「1分間に1回電話がかかってきて、営業の邪魔になっていましたので、電話線を数日切ったりしました」

中国人の王志安さん(55歳)です。

■王志安さん
「私は一人の中国人として、同胞がやったことについて、非常に申し訳なく思っている」

自分は嫌がらせをしていないものの、同じ中国人がした行為に「謝罪」がしたいと、王さんは店を訪れたのです。そして王さんには、店を訪れたもう1つ別の理由がありました。

■王志安さん
「私たちは福島県産の海産物や果物を買って、食べることで福島県の食べ物の安全性は全く問題ないと証明したい」

実は王さんは、動画投稿サイト「YouTube」で、社会問題や時事ネタを発信する「ジャーナリスト」なんです。

かつて中国の国営放送で約20年間、記者を務めていた王さんですが、中国政府にとって不都合な事実を取り上げようとすると、当局から放送を制限されるようになりました。

「中国政府に隠された真実を伝えたい」と、活動の場を動画投稿サイト「YouTube」に移し、2022年から中国人向けの動画発信をはじめたのです。

■王志安さんのYoutubeより
「日本が放出する処理水に含まれるトリチウムの基準は、中国の原子力発電所の放出基準よりもはるかに下回っている」

王さんが、特に力を入れているのが、処理水の問題です。

■ジャーナリスト 王志安さん
「中国国内の情報は中国政府がフィルターをかけていて、国民には一部の情報しか提供されていないんです」

処理水を「核汚染水」と呼んだり、日本からの輸入規制を強化したりと、事実に基づかない主張を繰り返す中国ですが、中国国民にも福島や日本に対する誤ったイメージが広まってしまい、嫌がらせに繋がっていると見られています。

■ジャーナリスト 王志安さん
「ほとんどの中国人は、福島の水はもう飲めない、果物や農作物はもう食べられない状態だと言っています」

中国人が持つ誤ったイメージを正して「真実を伝えたい」と、王さんは1週間かけて福島をくまなく回り、飲食店や漁業者らを取材していたのです。

■王志安さんのYoutubeより
「海産物などは検査されているし、現地の人々も毎日食べています。普段通り生活しています」

王さんが福島で取材した動画は、YouTubeで公開されると10月10日現在で、合わせておよそ180万回再生される大きな反響をよびました。

王さんが投稿した動画のコメント欄には、「はじめて福島の真実を知った」「多くの人がこの世界の真実を知るために、福島に行って撮影した王さんに感謝している」「私も福島に行って海産物を食べたい」などと、福島を応援したいメッセージが多く寄せられていました。

王さんの取材を受けた二本松市のラーメン店も…。

■王さんの取材を受けたラーメン店
「真実を自分の目で、舌で、口で、行動で確かめるというのは単純にすごいなと思った」

■ジャーナリスト 王志安さん
「現地から生の声を伝え続ければ、大多数の中国人は、これまでの恐怖や誤解が、信頼に変わっていくと思います」

真実を伝え、信頼へ変えていく。王さんの活動はこれからも続きます。

<記事はこちら>
https://www.fct.co.jp/news/area_news_...

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