Arts 30th Anniversary!!　ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲　オペレッタ『こうもり』（全３幕・日本語上演）

この作品の精神、誰もがお互いを認め合い、赦しあう心とは、混沌としたこのご時世に一番大切なものを表しているように感じます。音楽の持つ限りない力が、皆様の明日の笑顔となりますように。皆様に感謝とエールを！
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Arts 30th Anniversary!!
ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲
オペレッタ『こうもり』（全３幕・日本語上演）
令和３年8月28日(土)　開演14:00
東大和市民会館　ハミングホール大ホール

指　揮｜藤原 規生
演　出｜山田 大輔

ファルケ博士｜中西 勝之
オルロフスキー公爵｜小島 りち子
アイゼンシュタイン男爵｜青栁 素晴
ロザリンデ｜森田 雅美
フランク｜東 浩市
アルフレード｜吉田 連
アデーレ｜小川 伸子
イーダ｜鹿内 真理
ブリント博士｜塚田 堂琉
フロッシュ｜内田 一行

合　唱｜オペラアーツ合唱団
坂野 早苗　白神 晴代　高橋 広奈　宮田 桂子　澤村 楽人　塩沢 聖一　片岡 義典　照屋 博史

エレクトーン｜西岡 奈津子　小倉 里恵
打楽器｜大野 美音　金丸 寛

副指揮｜平野 桂子
稽古ピアニスト｜赤星 裕子　谷塚 裕美　柳澤 美華子

脚　本｜佐藤 万里
作　詞｜山田 純彦
美　術｜鈴木 俊朗
舞台監督｜渡辺 重明
舞台監督助手｜宍戸 未来
照　明｜ライティングアート
音　響｜小用 浩史
収　録｜株式会社東京コンサートシステム
撮　影｜中村 年孝
協　力｜ヤマハエレクトーンシティ
主　催｜有限会社アーツ･カンパニー
装置・衣装｜一般財団法人オペラアーツ振興財団


〈あらすじ〉
【プロローグ】
幕は、ファルケ博士とオルロフスキー公爵の密談から始まる。「実は、銀行家のアイゼンシュタインに誘われた仮装パーティーに『こうもり』の格好をして出席した帰り。アイゼンのせいで私は笑いものになり、『こうもり先生』なんて仇名まで頂戴するはめに!そこで公爵、一つ頼みがあるのですが…」
パーティーに飽き飽きしていたオルロフスキーは、ファルケの目論みに大乗り気。こうしてファルケ博士の一大プロジェクト、『こうもりの復讐』の火ぶたが切られたのだった。



【第一幕】アイゼンシュタイン家の居間
妻ロザリンデは元恋人のアルフレードに言い寄られ、女中のアデーレは、オルロフスキー公爵の夜会に出席したいと画策している。そこへアイゼンシュタインが弁護士のブリントを怒鳴りつけながら帰ってきた。税務署のお役人と喧嘩をしたアイゼンは、弁護の不手際もあって、８日間の禁固刑を言い渡されてしまったのだ。その混乱に乗じたファルケ博士は、アイゼンとロザリンデ夫妻をそれぞれ内緒で、オルロフスキー公爵のパーティーに誘い出すことに成功する。そしてアデーレも同じパーティーへ向かうことになった。
こっそりと忍んできたアルフレードは、刑務所長のフランクから主人のアイゼンと間違えられ、拘留場へと連行されてしまう。

【第二幕】オルロフスキー公爵のパーティー会場
舞踏会の客たちが楽しそうに集っている。オルロフスキー公爵も今宵は久しぶりにファルケ博士が仕掛けた『こうもりの復讐』という愉快な余興にわくわくしていた。
知らぬ間に余興の登場人物に仕立てられたのは、もちろんアイゼンシュタイン、そしてアデーレと姉のイーダ、刑務所長のフランクだ。女優だのデザイナーだのフランス人だのと紹介され、すっかりその気にさせられる。マスクで変装したロザリンデはすぐにアデーレを口説いている夫に気づき、とっちめてやろうと思い立つ。妻だとは気づかないまま、アイゼンご自慢の懐中時計をロザリンデに取られてしまった。
ひとつ、ふたつと朝6時の鐘が鳴る。「時間だ！」とアイゼンとフランクは慌てて宴を抜け出して幕となる。

【第三幕】　刑務所長フランクの部屋

　看守のフロッシュが泥酔しているところへ、所長のフランクが千鳥足で帰ってくる。追いかけてきたのは女優になりたいアデーレとイーダ、続いてアイゼンシュタインが出頭してくる。ところが牢屋にはすでにアイゼン（アルフレード）がいて、偽物のアイゼンが呼んだ弁護士ブリントまで現れた。妻の浮気を疑い、真相を暴こうとするアイゼンのところへ、ロザリンデがやって来る。
さあ、役者は揃った。ファルケ博士が仕組んだ罠、『こうもりの復讐』の結末は・・・！?


〈ごあいさつ〉
本日はご来場いただき、誠にありがとうございます。
アーツ・カンパニーは、お陰様で設立30周年を迎えることができました。これまでの歩みは、心の豊かさを求め、文化振興、とりわけ全国へのオペラ普及に務め、特に青少年にオペラ鑑賞とオペラ参加の機会を積極的に提供してきた30年でした。かけがえのない全ての出会いこそ、私たちの一番の心の財産です。
オペレッタ「こうもり」は、ヨハン・シュトラウスII世の心躍る美しいメロディーと、ウインナーワルツがそこここに散りばめられた極上の音楽で彩られ、コントラスト鮮やかなドラマ構成は、登場人物がまるで実在する人物かのように、生き生きと描かれています。この作品の精神、誰もがお互いを認め合い、そして赦しあう心とは、今なお混沌と混迷が続くこのご時世に一番大切なものを表しているように感じます。
これまで様々なオペラの作品を全国で演奏してまいりましたが、本日は共に生きることの素晴らしさに包まれているこの作品を、皆様にお届けします。
音楽の持つ限りない力が、皆様の明日の笑顔となります ように。
皆様に感謝とエールを！
令和３年８月28日　アーツ・カンパニー