【解説】“歴史的大接戦”アメリカ大統領選 日本時間5日投票開始

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日本時間の5日に投票が始まるアメリカ大統領選。最終盤の情勢を日本テレビ国際部の近野宏明解説委員が解説します。

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鈴江奈々キャスター
「いよいよ、日本時間の5日夜から投票が、水曜日には開票が始まります。現在の情勢はハリス氏、トランプ氏どちらがリードしているんでしょうか?」

近野宏明解説委員
「最終盤になりましたけれども、現地も最後の週末が終わったところですが、歴史的な接戦というのにふさわしい状況で、どちらになるのかまだわかりません」

近野解説委員
「日本テレビの大統領選挙の特設サイトのデータを見てみます。これは誰でも見られるデータなのでぜひアクセスしてみてほしいです。まずは全米での支持率を見てみると、夏前にバイデン氏が撤退するまではトランプ氏がリードしていました。それがハリス氏の登場で8月、9月はハリス氏がほぼ2ポイントリードしていました。11月3日の最新のデータだとほぼ同じで、トランプ氏48.5%、ハリス氏48.4%、その差はトランプ氏がわずか0.1ポイントのリードであるので、本当に誤差の範囲となっています」

鈴江キャスター
「本当に拮抗(きっこう)している状況ですけれども、この選挙の行方を握るのは激戦州ともいわれていますが、そちらの情勢はどうなんでしょうか?」

近野解説委員
「特設サイトは地図を色塗りしていて一目瞭然にしています。7つの州(アリゾナ、ジョージア、ミシガン、ネバダ、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ウィスコンシン)が激戦州です。去年12月からの推移を見てみると、春から夏前にかけては激戦州でもずっとトランプ氏の支持率の方が上回っていました。それが、ハリス氏が急きょ登板することになって、8月にはリードを奪い始める激戦州が出始めて、9月15日には、7つのうち4つの州でトランプ氏をリードしました。10月後半にトランプ氏が巻き返してきて、最新のデータ、11月3日時点だと、ミシガンとウィスコンシンの2つの州でハリス氏が奪い返した。非常に激しいつばぜり合いですが、その差はもっとも大きな西部のアリゾナ州でも2.6ポイントなので、まだまだひっくり返る可能性をはらんでいます」

鈴江キャスター
「これだけ接戦が続いていると、開票した後、極めて票差が小さかったりしたときに、仮にトランプ氏が敗北をしている州でも敗北を認めない可能性も考えられますよね」

近野解説委員
「そういう心配はありそうですね。例えば、州によっては得票の差が0.5%以内だったらとか、得票の差が2000票以内だったら、誰からも求められなくても自動的に再集計をやるんだという規定がある州もあります。ただ、もしその再集計によってその州の勝者がひっくり返ることになると、ますますこじれてしまう可能性もあります」

斎藤佑樹キャスター
「前回の選挙のときは、選挙結果を認めない、その行き着いた先が議会襲撃でしたね」

近野解説委員
「そういうことですね。投票日の約4日後にバイデン氏の勝利が確実になったんですが、それをトランプ氏がなかなか認めず、年が明けて、最後には支持者が連邦議会の議事堂になだれ込んでいきました。ですから、まずは選挙自体が整然と、粛々と行われるように今、各州で投開票所の警備を強化しています。ということで、選挙の結果がまだ見えないのはもちろんですが、開票後の動きとか、支持者の心理や行動も予断を許さないまま、いよいよ投票日を迎えます」
(2024年11月4日放送「news every. 」より)

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