■4/5■8R灯油燃焼■ Optimus 8R hunter + NOVA = 8R hunter+ ■kerosene stove■8R custom■オプティマス 8R+ノバ=8Rハンタープラス■

2009年に改造製作したストーブです

オプティマス 8Rハンター(optimus 8R hunter)に魔改造を施し、灯油燃焼を実現しました

売却用に用意した 「燃焼実演」 兼 ｢使用手順」 動画です



★はじめに★

▼給油直後の給油口に炎を近付ける行為がありますが
これは給油した燃料が灯油である事を証明する為に行ったものであり、使用手順ではありません
(ガソリンは氷点下でも引火しますが、灯油は常温では引火しない事を利用した証明)

▼プレヒートには燃料用アルコールを使用しています



★改造動機★

収納性に優れ、設置が簡単で、所有欲を満たす箱型液体燃料ストーブの optimus 8Ｒ hunter

安価で、容易に入手可能、常温で引火せず、匂いが気にならない、灯油

しかし、8Rで灯油を使用することはできません
8Rで灯油を燃焼させるべく魔改造を施しました



■8R hunter■

8Rで灯油を燃焼させる実験をされた方も多いと思いますが
無改造の8Rではプレヒート直後は灯油を燃焼させることができますが、長くは続きません

これはバーナープレート直下の燃焼熱がノズルまで伝わらない事が原因です

プレヒート時は熱源がノズルよりも下方に位置する為、灯油のガス化温度以上にノズル付近を加熱することが可能ですが
8Rのバーナーヘッドは熱伝導効率が悪い為、ノズル付近の温度はプレヒート直後がピークで、上部に熱源が位置する通常燃焼状態では、徐々にノズル付近の温度が低下し、灯油のガス化温度を下回り、燃焼を持続できなくなります



■NOVA■

NOVAは8Rと似た大きさのバーナーヘッドですが灯油を燃焼させ続ける事が可能です

バーナーヘッドを観察すると、燃焼熱をノズル付近に伝える工夫がされている事がわかります


そこで、NOVAのバーナーヘッドを8Rに移植すれば灯油を燃焼させ続ける事が可能になるのでは？
と思い付き、改造実験をしてみました




★改造方法★

●8Rのバーナーヘッド(チューリップ)を取り外します
●ドナーとなるNOVAからヘッドを切断して分離します
●切り出したNOVAのヘッドの穴を、チューリップの穴と同程度に整える
●NOVAのヘッドを8Rに圧入し、ロウ付けして完成です


もしもOptimusが販売していたら、hunter＋(ハンタープラス)と名付けるであろうストーブです

ノズル交換等、全て通常通りに行えます

メンテナンス部品はヘッドのバーナープレートのみNOVA用を使用して頂き、他は8Rの物が全て使用可能です

ノズルの交換は付属の火力調整ノブで行えますので、工具の必要はありません




★改造メリット★

●ランニングコストに優れる灯油が使用可能
●灯油は常温で引火し難い為、他の燃料と比べ安全性に優れる
●灯油は添加物が少ない為、他の燃料と比べて人体への影響が少ない
●灯油は着臭されていない為、臭いが気にならずテント内で暖房として使える
●箱型ストーブは収納性に優れる



自分の興味の為だけに、かなり高額な実験となりました
無事に実験は成功した訳ですが
実験目的で製作した為キャンプでの活躍は多くなく
是非必要な方にお譲りしようとオークションで販売させて頂きました



改造直後の動画は1/4
   • ■1/5■魔改造■灯油燃焼実現■オプティマス 8Rハンター(ハンタープラス...  

改造初期の燃焼状態は2/4
   • ■2/5■魔改造■灯油燃焼実現■オプティマス 8Rハンター(ハンタープラス...  

各部調整後の燃焼状態は3/4
   • ■3/5■魔改造■ 灯油燃焼実現 ■ オプティマス 8Rハンター(ハンター...