宮崎で異例の竜巻同時多発か 被害の爪痕 被災地では“便乗商法”“空き巣”に警戒【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年9月3日)

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 熱帯低気圧に変わった台風10号による湿った空気や前線の影響で大気が不安定となって、群馬県ではゲリラ雷雨が発生しました。

 そして、竜巻とみられる突風が同時多発的に発生した宮崎県では、災害に便乗した悪質商法や空き巣などの犯罪が発生する可能性があるとして、警察が注意を呼び掛けています。

■各地でゲリラ雷雨

 2日午後6時ごろの群馬県高崎駅付近の様子です。横殴りの風がまるで嵐のように吹き付けます。

 帰宅時間を襲ったゲリラ雷雨。その後も断続的に雷が光り続けていると、瞬く間に道路が冠水。車が水しぶきを上げて走行します。排水溝から茶色く濁った水があふれ出し、あたりは水に浸かり、どこが道かも分からない状態です。

 新潟では傘をさして歩く人がよろめくほどの強風が吹き付け、突然、激しい雨が地面に打ちつけます。

 1日、熱帯低気圧に変わった台風10号の影響で、北陸や東北地方などで大気の状態が非常に不安定になり激しい雨が降りました。

■ベランダに木材、あと1メートルずれていたら…

 台風10号の接近に伴い竜巻が発生した宮崎県。竜巻の爪痕が残る街では、住民たちが片付けに追われていました。

 2階部分がえぐれたように壊れた家や、今なお屋根に大きな穴がむき出しのままの家まであります。竜巻で飛び散った瓦は住宅の外壁に穴を開け、街の至る所に散乱しています。

 隣の部屋のベランダに木材が飛んできたという女性は、次のように話します。

竜巻で家が被災した人
「子どもは私たちと一緒に寝ていて、命があって良かったって感じでしたね」

 100メートル以上先にある半壊のアパートから竜巻の勢いで飛ばされた3メートルほどの木材。ぶつかった場所があと1メートルずれていたら…本当に身の毛がよだつ思いだったといいます。

竜巻で家が被災した人
「小さい子どもがいるので。真ん中がちょうど子ども部屋。あそこに突き刺さらなくて良かった」

■災害に便乗した悪質商法か 見知らぬ訪問者

 これまで、宮崎市の住宅被害は860棟以上。被害を受けた建物の屋根にはブルーシートが張られていました。

 このブルーシートを巡り不安を感じる出来事がありました。

 竜巻の被害で屋根の一部に穴が開いたという1人で暮らす女性(88)。竜巻が発生した翌日、工事業者を名乗る男性が訪ねてきたといいます。

1人で暮らす女性
「『ここ(屋根)に穴が空いてるね』って言ってきた。(工事業者は)『お金はいらない』無料で(ブルーシートを)乗っけるから心配いらないと言った」

 業者が申し出たのは、ブルーシートの無料設置。女性がブルーシートの設置を了承すると、業者は次に屋根の修理を持ちかけてきたといいます。いわゆる訪問販売です。

1人で暮らす女性
「『あとの工事をする時は僕たちにさせてほしい』と言われ」

 しかし、女性はその場で修理自体は断ったため業者はブルーシートの作業のみで終了。業者が帰った後、屋根を見ると小さく畳んだままのブルーシートに瓦や土嚢(どのう)が置かれた状態で、その後も雨漏りをしているといいます。

1人で暮らす女性
「仕事の結果を見たら、中途半端な仕事だった。今思うと怪しいなと」

 その後、業者が来ることはありませんでした。

 国民生活センターによると、最近の台風やゲリラ雷雨で屋根の修理を巡る訪問販売のトラブルが相次いでいるといいます。

アナウンス
「台風災害に便乗した物品の販売、家屋の修繕など怪しい話を見たり、聞いたりしたらすぐに警察に相談してください」

 宮崎県警は、災害に便乗した悪質商法や空き巣などの犯罪が発生する可能性があるとして注意を呼び掛けています。

■竜巻被害で日常が一変 廃業に

 佐土原町地域では外壁が剥がれ、骨組みがむき出しになる建物もありました。ここで70年以上釣具店を続けてきた男性は、竜巻被害で人生が一変しました。

釣具店の店主
「これが来た瞬間、竜巻が。もう地震と変わりないぐらいガーっと一瞬だったね。ものすごい音がして同時にシャッターやら全部飛んで、ガラスが割れて。そこから次に瓦が飛んできて、もう自分たちの身を守るのにあたった」

 竜巻により、元あった平穏な場所は残酷なほど荒れ果ててしまいました。

釣具店の店主
「(Q.家には今住めてる状態?)いや、全然住めてない。妹のところで寝泊りさせてもらっている」

 男性はあまりの被害の大きさに、廃業せざるを得なくなったといいます。

釣具店の店主
「もう気力と体力だけ自信あったっちゃけどね、俺。だけど、これでやられるとなかなかね。難しいです…」

 潮見表は時を止めたまま。もう書き直されることはありません。

■専門家「竜巻が発生しやすい場所の一つ」

 先週28日から29日未明にかけて発生した竜巻とみられる突風。

 現在確認できるだけでも、宮崎県内の5市町、6カ所と広い範囲で甚大な被害をもたらしました。

 今回の突風について、竜巻のメカニズムに詳しい専門家は次のように話します。

竜巻のメカニズムに詳しい
防衛大学校 小林文明教授
「非常に甚大な被害が広範囲に出ている。ですから、本当に1個の竜巻では説明がつかない。宮崎の中では“同時多発的な竜巻”が複数起こったというふうに考えてます」
「半日とか1日の間に宮崎県内に集中的に竜巻が次から次へと発生したような状況を考えると、もしかすると1個の台風に伴う竜巻、一つの県で(発生した)数でいうとトップクラスになるかもしれない」

 突風が起きた日の雲の様子です。この時、台風10号は宮崎市から約200キロ離れた南西に位置しています。

小林教授
「(台風の)中心から200キロとか600キロのところくらいに『レインバンド』というのはできやすい。『レインバンド』といってますけど、積乱雲の列ですよね。これが入り込んで来た時に竜巻が起こりやすいことが分かっていて」

 この「レインバンド」という竜巻の発生しやすい状況が長時間続いたことが分かります。さらに。

小林教授
「宮崎平野は、日本で最も台風による竜巻が発生しやすい場所の一つであると言っても過言ではない」

 過去にも、2006年に宮崎県延岡市で台風に伴う竜巻が発生。竜巻の進路上にあった建物およそ1500棟が損壊し、列車が脱線し横転するなど被害もありました。なぜ、宮崎県で竜巻が発生しやすいのでしょうか。

小林教授
「台風のこれまでの統計をみると、やはり九州に南から接近してくる時に宮崎平野は東側からレインバンドが入ってくる。これが非常に確率が高いわけですよ。そういうパターンが他の地域に比べて起こりやすい」

 竜巻の進行を遮るものが少ない平野部では竜巻が発生しやすく、今回被害があったのは、ほとんどが東の海に面した平野部でした。

小林教授
「宮崎平野は東側に海があって、それなりの平野があるいう非常に竜巻が発生しやすい条件が整う。台風の位置関係で台風がどこを通りやすいかということを考えると、やっぱり宮崎というのは特筆すべき地域特性がある」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年9月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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