【皇室日記】愛子さま二十歳に “小さな喜びを大切に”

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12月1日に二十歳を迎えられた愛子さま。「小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたい」とご感想を公表されました。このニュースについて日本テレビ客員解説員の井上茂男さんに聞きました。

■初めて「ローブデコルテ」の正装披露 笑顔で沿道に会釈を返される

12月1日に二十歳を迎えた天皇皇后両陛下の長女、愛子さまは5日、初めて勲章とティアラをつけた白いシルクの「ローブデコルテ」の正装で成年行事にのぞまれました。愛子さまが正装を披露するのは初めてで、落ち着いた笑顔で報道陣に一礼されました。その後、愛子さまは上皇ご夫妻に挨拶をするため、港区・高輪にある仙洞仮御所を訪問されました。

――井上さん、このニュースにどんなことを思われましたか

この日、私も仙洞仮御所の前で取材しましたが、とても素敵な笑顔で、沿道の「おめでとうございます」の声に丁寧に会釈を返され、素敵な成年皇族に成長されたと思いました。幼少期から取材してきた者としては、小さい頃はなかなか笑顔が見られませんでしたから、穏やかで、何かほっとする笑顔がとりわけ印象的でした。

■“小さな喜びを大切に” 成年皇族として始まる活動

――成年に当たり公表されたご感想についてどのように受け止められましたか?

特に、「小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたいと思います」というくだりの、「小さな喜びを大切に」という部分に注目しました。去年、学習院大学でメディアの取材に応じた時に「大学では新しい知識を得たときに感じられる喜びを大切にしながら様々なことに取り組んでいければ」と話されましたが、「喜び」を大切に、生き生きと、感受性豊かに成長されたと感じています。 

――これから成年皇族としての活動が始まるのですね。

当面は学業優先で行かれますが、宮中行事への参加だけでなく、少しずつお一人での活動が始まっていくと思います。穏やかで、柔らかな笑顔で、国民の中へ入って行かれると思います。楽しみです。 

【井上茂男(いのうえ・しげお)】
日本テレビ客員解説員。皇室ジャーナリスト。元読売新聞編集委員。1957年生まれ。読売新聞社で宮内庁担当として天皇皇后両陛下のご結婚を取材。警視庁キャップ、社会部デスクなどを経て、編集委員として雅子さまの病気や愛子さまの成長を取材した。著書に『皇室ダイアリー』(中央公論新社)、『番記者が見た新天皇の素顔』(中公新書ラクレ)。

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